音楽のページ

語るほどのものをもたぬ私がこんなページを書いていいのだろうか?
ここは、ウン十年の蓄積を持つ、尊敬あたわざるをえない級友にお願いしたいところですが
「実るほど頭をたれる稲穂かな」という格言通りの方故、ご意見を拝聴しながら私が書いていく
しかなさそう。オペラを先に書いたのは、より高尚だからという意味ではありません。
念のため。私がごときはっつぁん、くまさんには所詮無縁のものですから判断のしようがない。


されど、イタリア→音楽→オペラ、オペラ〜!と思ってしまうのです。

私にとってオペラはテーマ・パークに行くが如しです。(こういうとオペラを見るだけの
ために遠路はるばるウィーンやスカラ座に向かう熱狂的オペラファンから怒られるかも
知れませんが。)オペラの魅力の半分はあのすばらしく美しい劇場にあると思うからです。。

とはいいつつも
これまで私は計画的にオペラをみたことはありません。
旅行中に暇があって、偶然公演があり、切符が入手できたときだけのぞいています。
だから歌手が高名かどうかなどは気にしません。

イタリアで最初に見たのは、ローマ近郊のオスティア・アンティカという古代の野外劇場でです。
オスティア・アンティカはテヴェレ河の河口にあります。河の向こう岸にはローマ空港
(フィミチーノ空港またはレオナルド・ダ・ヴィンチ空港とも言う。)
このときの演目は「椿姫」でした。日暮れてからの公演で夜空には星と対岸の空港から飛び立つ
飛行機、着陸する飛行機の光がよくみえました。このときの様子は初めての個人旅行のページに
のせてあります。

トスカ
シチリア、パレルモのマッシモ劇場でみました。各幕に有名なアリアがあるので初めての
人でもあきないで最後まで見られると思います。。
群集シーンが抜群でやはり日本でオペラをやるのはいかがなものかと思いました。
体格と姿勢が劣るので・・・

ドン・カルロ
ウィーンの国立歌劇場、新演出なのでモノトーンの舞台でしたが、音楽がすばらしいのと英語の字幕が
ついたおかげでよく理解できました。(フランス語で演じられたので英語の字幕がつきました。)こういうの
探すのも手ですね。予習としてCDを聞いていったのですが、そのときは退屈して困ったのに実演は大変
面白く終幕まで夢中になってみました。今でも好きなオペラの一つです。

オテロ
ナポリのサン・カルロ劇場
仔細は南イタリア旅行集に掲載

ウエルテル
シチリア、カターニャのベッリーニ劇場
2008年の旅行集に掲載
このときも字幕がつきました。フランス語版での上演だったのでイタリア人にわかるよう
舞台右手にイタリア語の字幕がつきました。イタリアで字幕つきのオペラをみれるなんて
予想外だったです。

日本国内でも「マダム・バタフライ」、「ナブッコ」、「仮面舞踏会」、「ドン・ジョヴァンニ」
「カルメン」などを見ましたが、やはりオペラは本場で見たほうが感動的です。

だいたいのオペラの筋書きは荒唐無稽です。その荒唐無稽の世界に観客を引き入れ、魅了するには
劇場自体が異空間でなければならないような気がしますが日本にはそのような豪華、華麗な劇場はなく
舞台もせまい。西洋風の衣装をきても体格、姿勢の悪さが雰囲気をこわす。

オペラの夢の世界に酔いしれていてもイタリアの耳の肥えた聴衆はわけもわからずbrabo、bravo
とは叫ばず、失態に対しては容赦のない非難を浴びせる。こうして歌手は鍛えられていくのでは
ないでしょうか?

初めてフィレンツェに個人旅行したときに、シンヨーリア広場でRAI主催のコンサートも聴いた。
西洋人の音楽すきは教会の聖歌隊とか賛美歌の歴史ぬきには語れないのではないかと思いました。

お勧めのオペラの解説書・・・・・ 「オペラガイド126選」

私はこの解説書にもとづいて、CDを買いましてきました。大体2,3千円で入手できるので高いとはいえない
でしょう。椅子に座ってじっと聞き続けるというのではなく、お掃除やかたづけ、庭仕事などの退屈な仕事の
おともとしてきくと一挙両得だと思うのですが・・・

アリア集ーCD
野次馬精神でオペラをみるなら予習のためにアリア集をきくとよいと思います。
アリア集には結構有名な曲が収納されていますからあきません。
私はカラスとボッチェッリのアリア集をもっていますが最近は図書館でもCDを貸し出しているので
聞き比べてから買う手もあるでしょうね。

                             

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