2006年シチリア東部とナポリのたび

忘れてしまわないうちに書き始めることにしよう。
旅人は、写真撮影係兼、用心棒兼、地図読み係りのソクラでス(夫)
che sara, che sara(フランス語ならケ・セラ・セラ、イタリア語では
ケ・サラ、サラ)のSignora Forseの2人連れ。

5月12日:13:00成田発 アリタリアに乗り、ミラノ経由でカターニャへ

壊されたスーツ・ケ−ス
ミラノでおりて二時間待つ。乗り換えのためのルートにEU入国審査が
組み込まれている。カターニャへ着いたのは午後11:30ころだった。
スーツ・ケースがなかなか出てこない。
ふと、数年前にパレルモ空港へおりた時のことを思い出す。
成田で積み込まれた荷物は私たちとは異なり乗り換え地のミラノで
入国審査を受けていない。だから税関の窓口で受け取ったことを。

税関の部屋に行くと、大阪から来たという陽気な中年女性が声をか けて
きた。「無事にでてくるとええんやけど。祈るのみやわね。」
聞けばこれからシラクサへ留学すると言う。
「ハッピーリタイアしたんで、もうこれから先好きなように暮ら
させてもらおうと思て。」う〜ん、いいなぁ、こういう人生も。

「今日はここのひとつ星ホテルに泊まり、明日シラクサへ向か う。」という。
この人度胸もいいよねぇ。

彼女の荷物は無事にでてきた。彼女は元気に去っていった
(ミドルの星★yayoi★シラクサ留学記に戻る)


私たちの荷物は一向にでてこない。とりあえずホテルに電話する。
「キャンセルしないでね。今ついたから。」受付の女性、笑う。

そのとき、Mr. O, Mr. Oと呼ぶ声が。何事かと思ったら、私のスーツケースが
壊れたのだという。係員がもってきたスーツ・ケースをみると、足(車)が一個なくなっていた。
うへぇ、こんなんの初めて。ミラノで積み残されて私たちより遅れて帰ってきたことは
あるけど。

どういう弁償の仕方をするのかと案じたが、サイズを見繕った後でイタリー製の
新品のスーツケースと交換してくれ、サインをして、中味をつめかえ
壊れたスーツケースは捨ててもらうことに。
夫とおそろいで、しかもForseというシールをはりつけ
何度も旅をともにしたスーツケースだから愛着はあったが致し方なし。

それにしてもあの手際のよさはどうだ!まさかしょっちゅうスーツケースを壊して
いるんじゃないだろうね?

ホテルには午前様でついた。よってインフォーメーションはしまっており、地図を入手
できず、効率のわるい旅が始まったのである。

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続く