1999年 はじめての個人旅行
ローマ編ローマは眠らない
宿は悪評高い(子供には人気の)、デコレーションケーキ(Vittorio
Emanuel 2 記念堂)近く。
ヴェネツィア広場に面している小さなホテル。イタリア人というのは徹夜をいとわぬ人種らしく
一晩中車が行き交い、こうこうと灯りがともり、人声がたえない。真夜中に着いても、Barは満員
宿のペアガラス
ただし、窓ガラスを開けなければ、その喧噪はわからない。このペアガラスの効果はすごい!!
我が家もペアガラスだけど(中に金属膜をいれたタイプ)これほどの防音効果はない。
おそれいりました。
私はそんなに背が低い?
狭い室内に装飾用と思われる鏡があった。ところがその鏡には私の頭しか写らない。私はそんなに
背が低いのだろうか?多分、その鏡は部屋を広く見せるために設置されていたのでしょうね。
寝られて、お風呂に入れて、便利な所だからガマン、ガマン。それにしてもローマの宿はあたり
ハズレが多い。Fairとか、カトリックの行事がある日とない日とでは同じ値段でもとれる宿に大きな
差が出る感じ。
宿お薦めのトラットリアで
Abruzzoという宿おすすめのトラットリアで夕食。行き止まりの道の突き当たりの店だ。
店のテーブルを道に持ち出し、テーブル掛けをしいている卓へ座った。袋小路だから車もこない。
ローマの中心部の路上だとはとても思えない。道に少し勾配がついているので
テーブルが少しかたむき、がたつくが、陽もおちたローマにさわやかな風が吹く。
いいなぁ〜。なんか映画の主人公になった気分。
給仕さんはせっかち。
おまけに、なまりがひどく聞き取りにくい。ワインと生ハムたのむ。生ハムはかなり臭う。cinghiale
じゃないんでしょうね?さすがローマだけあって、宿への帰り道にも有名な建物が点在する。
ドーリア・パンフィーリ宮殿、同・居室
Vittorio Emanuel 2
記念堂の近くにある。ローマの中央部で一般に開放している貴族の館はこれ
だけである。ただし、ガレリア部分だけである。カラヴァッジオを初めとして有名な画家の絵が沢山。
ガイドはイタリア語と、英語のグループにわかれる。イタリア人には珍しい、スラーと背が高いハンサム。
背広を美しくきこなしている様は、この家系が何代にもわたってイギリスの貴族との結婚をくりかえして
きたせいだろうか?
個人の所有とは思われないほどの、夥しい絵画が無造作にかけてある。
本物を所蔵している場合は、模写をかかげてもいいというルールがあるのか、模写作品も多い。
(まるでエリザベス・テーラーのダイヤみたい。)
この家系が出してきた、法王用の御輿もある。華麗な祈祷室もある。
概要を知りたい方は、ここをクリックして下さい。 (このページにはブラウザーの戻るボタンで帰ってください。)
当代の当主のご挨拶から始まるサイトが出ます。
テルミネのセルフ・サービス食堂
セルフ・サービスで味はイマイチだが、種類の多さに驚く。ピアノ弾きがいて、少しリッチな気分に
なれる。セルフのせいか、人手がたりないせいか、食べ散らかした後が汚い。近くのサンタ・アンジェロ
教会は、古代遺跡を利用した、ちょっとかわった教会である。中のガラスでできた、光る、大きな
十字架が印象的でした。後でわかったのだがこの教会はテルミニ駅に近く、便利でしかも遺跡の中に
ある由緒ある教会で、国葬とか有名人が結婚する時にもよく使われるらしい。
F/S切符の購入
憧れの国鉄に乗るため、窓口に並ぶ。イタリア語に自信がないので、イタリア国鉄のサイトから
プリントした列車のページを見せる。明朝のための切符だ。時間的余裕をもって買えば、何の支障
も感じない。悪評の理由が理解できない。どんな短距離でもカードでかえるし。
サンタンジェロ城
もともとが墓場であったせいか(ハドリアヌス帝廟)暗い感じがする。中に武器庫とか、牢屋もあった。
法王庁からここまでは非常用の通路が続いていたとか。ドミンゴが主演した「トスカ」のビデオの
撮影場所でもある。夏のサンタンジェロはテベレからの川風が涼しい。東京タワーみたいに
あか抜けない場所だが、Glatoを食べながら、バチカンを遠望するのも楽しい。
バルベリーニ博物館
蜂の噴水の近くにある美術館。この近辺は高級ブランドのお店が建ち並ぶが、高所恐怖症(高い
所ではなく、高い値段の物を売る所)の夫と一緒では素通りするしかない。この博物館、出入り口が
とてもわかりにくい。中も余り整然とした配列されていない。売りはラファエロの「粉屋の娘」だが
それほどの品とはおもえない。
チネ・チッタ(クリックして飛んだページから帰るにはブラウザーの戻るボタンを利用してください。)
ローマの地下鉄は2線しかなく、チネチッタへ行くのは簡単だ。夏休みだったせいか開放していたが
夕方4時からだったので、退散。中にはグッズの売場とか、遊園地みたいな所もあるみたい。
一周用のバスもあるようだ。
ナボナ広場での夕食
夏のローマは暑くてもさわやか。特に日が落ちると、白熱球で彩られた広場が日盛りとは別の
美しい、そして何かなつかしい表情を見せ始める。古代の競技場をそのまま広場にして
世界の4大河を象徴する大きな彫刻からおしみなく水が流れだす。この水の中の成分のゆえか
彫刻は赤茶けている。そして、この噴水をとりまく、華麗な教会。そしておいしい料理。
昼間のことで、ソクラでスが私にわびをいれていると「あんたは何でそんなに頭をぺこぺこ下げて
いるんだ?」と問いかけてくるアメリカ人。
こちらの説明を聞いた後、笑いながら「飲みきれないから飲んで。」とワインを勧めてくれる。
聞けば、アイルランド系の引退したアメリカの弁護士で、目の前の教会で行われている聖書の講義を
受けているのだそうだ。家族をおいて、聖書の勉強。
アイルランドはカトリックの国だもんね。納得。ふーん。アイルランドに行くと、奥さんの
親類が沢山いるので挨拶回りが大変だとか。イタリアの方が気楽で、しかもgelatoがおいしいの
で、気に入っているという。概してアメリカ人はきさくだ。
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