★ 旅行会話に役立つ本、テープなど

 

  

     電子辞書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・SEIKOやカシオから出ている。伊和、和伊中辞典だけではなく、広辞苑、英和
                        和英、英英、類語、伊英、英伊なども使えて、小さく、軽い。これは日本が
                        世界に誇ることのできる優れものだと思います。旅に必携。メモリーカード
                        をかえるだけで他の言語にも使えるもの、発音付のもの、動詞の変化表
                        つきのものなど、日進月歩の世界です。

     「小学館伊和中辞典」・・・・・・・・・・・われらが名誉会長がイタリア語を学び始められた時には、伊和辞書なんかなかった
                        そうですが、有り難い世の中になったものです。ところで大辞典もあるのかしらん?

    「和伊辞典」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・白水社、坂本鉄男編、私の経験では、このくらいの語彙がなければ、作文には
                        役立たないように思われます。

     「Il primo Zanichelli(伊伊辞書)39000リラ
                             イタリア語初学者のための伊伊辞書。
                              語彙をふやすのに大変役立つ。
                              特に先生から同義語を質問されたり、言葉の意味をイタリア語で説明するように
                            言われたときなどに。図版も多くて楽しい。
                        
   「lo Zingarelli」・・・・・・・・・・・・・・・・・・イタリア語学習も長くなるとこれでなくては分からない単語がふえるので。

    Oxford Italian-English, English-Italian dictionary ポケットに一冊、小さくても役に立つ。旅行に最適。

    「Acquerello italiano」関連サイトにHP紹介あり、台詞付きカセット・ブック
                              聞きはじめて48月、有線放送と違い、テープ中の言葉が一語残らず活字化されている
                            台詞付き隔月刊行のカセットです。きく力、読む力がつきます。単語力も。
                              人より一歩だけイタリア情報に先んじたい方、一寸だけ深い知識を得たい方、最新音楽を
                            ききたい方にも。(内容一覧)

   「和伊辞書(携帯版)」イタリア書房 3800円+税
                            軽くて使いやすいとは思いますが。英語に堪能な方は上記のoxfordの携帯辞書
                         の方が軽くて役立つとおもう。気休めにはなるかも。

    「NHKラジオイタリア語講座テキスト」・・これを聞いているだけでイタリア語検定3級はクリアできます。

    Si, parlo italiano! comunicare subito corso d'italiano per stranieri
                         カセット付きの英米語圏用の教科書、聞く、話す訓練にぴったり。

    「イタリア語速習15日」・・・・・・・・・・・・・白崎容子著、日常会話のレベルなら、この程度文法を知っていれば十分なのでは?

4,歴史に属する分野

★古代

  「ローマの歴史」・・・・・・・・・・・・・・・・モンタネッリ著、藤沢道郎訳、中公文庫 
                        抱腹絶倒のローマ史、ふざけすぎているという批判がお堅い筋からわきおこった
                        らしいが歴史を身近なものにさせた功績は大。コンスタンティヌス帝までを解説。

  「ある都市の伝記。ローマの歴史」・・クリストファー・ヒーバート著、朝日選書
                        著者はコンパクトな本にしたかったと思うが、相手がローマでは詰め込みに
                        なるのもいたしかたなし。(古い記憶なので書名が間違っているかも。)

  「ローマ帝国衰亡史」・・・・・・・・・・・・ギボン著、中野好夫訳、筑摩書房
                       これはイギリス人だから書けたローマ史なのではないだろうか?ローマ帝国皇帝と
                       日本で良く知られているのはAugustとか悪名高いNeroneくらい。ローマ市民権は
                       もつがイタリア人でもなく、イタリア生まれでもない軍人皇帝達の選ばれ方、死に方
                       コンスタンティヌス以降の西洋をしると一筋縄ではいかない政治と宗教の問題が
                       明示されていく。

 「背教者ユリアヌス」・・・・・・・・・・・・辻邦生
                      キリスト教公認前後のローマ帝国を描く。彼に同情を覚えるのは判官びいきというもの
                      でしょうか、それとも母性本能か?
 

★ルネッサンス期

 (私は塩野さんの大ファンなので、選考がかたよってしまいました。)

  「愛の年代記」・・・・・・・・・・・・・・・・・Signoraのための童話集。悪夢をみてしまうような話も入っていますが。
  「サロメの乳母の話」・・・・・・・・・・・・古代からルネッサンスまでのトピックスをまとめた。
  「ルネッサンスの女たち」・・・・・・・・・おしとやかだけでは生きていけなかった時代の淑女たちの様々な生き方。
  「サイレント・マイノリティ」・・・・・・・・・何時の世にもいると思われる物言わぬ少数派。反動宗教改革で捉えられて
                       脱獄した人の話がすごい。

★第二次大戦関係
  
  「ある亡命家族の肖像」・・・・・・・朝日選書488 1925年 フランカ・マニャーニ著、斉藤ゆかり訳
                       ムッソリーニのイタリアを逃れて
                       著者は二度の亡命生活を送っている。一度目はファシズモを逃れて国外へ
                       (マルセーユ、チューリッヒ)
                       そして二度目はスターリン主義を逃れて亡命にも似た孤独な国内生活を余儀なく
                       させられる。
                       これはイタリア人の良心、勇気など見習うべき点を教えてくれる。

  「ムッソリーニを逮捕せよ。」・・・・木村佑主
                      明治維新に数年先だって、統一イタリアをつくりあげたイタリアが、ファッシズモに
                      どういう風にまきこまれていったか、どの時点でナチスと手を切ろうとしたか。
                      「一億玉砕」などと無責任なプロパガンダを垂れ流したお粗末な頭の軍人に
                      牛耳られていた日本との違いがよく分かる。また、その発想の源も。

  「 誰がムッソリーニを殺したか」・・ 木村祐主
                                               良くアホな日本人がイタリアに行って「イタリアは第二次大戦時同盟国だったよね。
                                               また一緒に戦おうぜ」みたいな発言をしてイタリア人をしらけさせます。ハズカシー。
                                               そんな人、まずこれ読んで!!
                                              イタリア現代史およびイタリア人を理解する重要な資料です。ファシズムの評価は
                                               イタリアでも立場によって別れているみたいですが。ムッソリーニは何と思想的には
                                               無神論者で、社会主義者として出発したようです。

5,現代イタリアの諸断面

  「破産しない国イタリア」・・・・・・・・ 内田洋子 平凡社新書
                       著者はニュースエージェンシー・ウーノ・アソシェイツ代表でイタリアに住んでいる。
                               週間東洋経済という経済誌の「視点」というコーナーにイタリア事情を書いてきた。
                       外交官特権とか、大きな組織(企業など)の庇護を受けないでイタリアに住んで来たので、
                       イタリアに住む大変さをよく知っている。
                         いわく「これが企業ならとっくに破産しているだろう。」
                         でも、どっこいイタリアは倒産もせず、EU加入さえ果たすことが出来た。
                       そんな不思議な国、イタリアの秘密が書かれている。

   「ズボンがはきたかったのに」・・・・ラーラ・カルデッラ 千種堅訳
                       シチリアの男尊女卑、DMのすさまじさは有る程度衆知のことであるが、
                       当の女性達がそれを記した物はなかった。
                       ラーラのこの書はイタリアではベストセラーになったそう。
                       ちなみに、恐妻のことをイタリアではmoglie coi pantaloniというそうだ。    

   「マフィアとの死闘」・・・・・・・・・・・・・ジュゼッぺ・アヤーラ著
                                                   シチリア生まれの三人の検事のマフィアとの死闘を記した書。
                      訳がこなれていないわけではないが、ものすごく厚い本で、残念ながら
                      途中で放棄してしまった。でも前半を読むだけでも沢山の情報が得られる。

  「地獄−それでも私はイタリアを愛する」
                      三田出版会、 Giorgio Bocca 著、千種堅 訳
                      北部イタリア人から見た南部イタリアの現状。これを読んで、なおかつ、イタリア、特に
                      南イタリアに住みたいという人がいたら是非お目にかかりたい。
                      どうしょうもないイタリアを書いた本。イタリア人でなければこの本は書けない。
                                                  マフィアがいかに一般人の幸福を犠牲にして繁栄しているか、
                      闇の勢力がどういう方法で権力を握ったか、是正する勢力がいかに無力か。

  「ローマの街角から」・・・・・・・・・・塩野七生さんの随筆。新潮社発行。
                      長年にわたりイタリアにすみ、普通のイタリア人よりももっと、もっと
                      深く、広くイタリアを知ってしまった人ならではの視点が貴重。
                      ユーロの話を読んだ時には、吹き出してしまった。

  「カルチャー・ショック・イタリア人」 河出書房新社
                                               イタリアに暫時でも住んでみたい人に役立つ。家の借り方など
                                               有益情報が一杯。

  「不思議の国からの訪問者」・・・イタリア人のホームスティをうけいれつづけたママの奮闘記
                     乏しい我が体験でもの申すのはなんですが、極端な例をかきすぎてるかも。
                    
 「三面記事で読むイタリア」 ・・・・・内田洋子、イタリア人との共著のせいか、けっこうまじめな本

 「ボクが教えるほんとのイタリア」・吉本ばななの訳者がかいたイタリアの解説書。こんな本がもっとあればいいな。
                     日本人の側からかいたイタリアは多いけど、逆はすくないので。イタリアを教えて
                     いるようで、実は彼らから見た日本を描いている点が貴重。

 「 パーネ・アモーレ」・・・・・・・・・・イタリア語通訳奮闘記、お仕事の舞台裏ものぞける。来日イタリア人の顔も。
 

6,旅行計画の参考書

  「イタリア旅行の王様」 河野比呂 著 光文社 知恵の森文庫
                                                  stop overの使い方、写真の撮り方など、他の本にはない
                       有益情報がかかれています。ご一読をおすすめします。

 「わがまま歩き13イタリア」・・・・・・・実業の日本社 個人旅行の初心者に。

 「地球の歩き方イタリア」・・・・・・・・・・時々変な情報が書いてあるが、穴場も網羅しているところはさすが。
                       分厚すぎるので必要な部分だけ破りとって携帯すると便利。通過した町のページは
                       棄てていくとなお軽くなる。

 「イタリア旅行協会公式ガイド」・・・・・とにかく詳しい。イタリア語で地名表示してある地図がとても役にたつ。
                      読んでいるだけで旅気分。個人旅行の必携品。

  「イタリア・フェスタ紀行」・・・・・・・・・せっかくイタリアにいくからには、お祭りにも参加してみたい。
                      楽しい、美しいお祭りの写真が一杯

 「イタリア」読んで旅する世界の歴史と文化、河島英昭監修、新潮社・

 個人旅行必携の書物(?)

○ミシュランのイタリア地図 地名がカタカナ表示の地図は役にたたない。これなら索引もあるし、便利
○電子辞書・・・・・・・・・・・・・ これは大変な優れもの。日本の誇りではないでしょうか?
                  メモリー・カードをいれかえるだけで数種類の言葉が引けるものもあります。

                      とにかく詳しい。興のおもむくままに辞書的に使おう。

7,オペラ・ガイド・ブック (イタリアでオペラを見ないのは、黄金の池に入りながら気づかないでいるようなもの。一見を
                 おすすめします。引っ越し公演が高くつくの納得できますから。)

 「オペラガイド126選」・・・・・・・・・・・本場でオペラを見ないのは大損失でしょう。演目を決めてでかけるなら粗筋はこれで
                      予習できます。CD を何回かきいてからいけば旧知にであった親しさで楽しめます。
 

 
                         
こうしてあげてみると、私の情報源は本よりも映画だったんだとおもってしまいます。実際に読んだ本はこれよりやや多いのですが
面白いと思うほんだけあげると上記のようになりました。ご推奨本がありましたら、友達広場でお教えくださいませ。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。

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