★現代イタリアの諸断面

「破産しない国イタリア」 内田洋子 平凡社新書
著者はニュースエージェンシー・ウーノ・アソシェイツ代表でイタリアに住んでいる。 週間東洋経済という経済誌の「視点」というコーナーにイタリア事情を書いてきた。
外交官特権とか、大きな組織(企業など)の庇護を受けないでイタリアに住んで来たので、イタリアに住む大変さをよく知っている。 いわく「これが企業ならとっくに破産しているだろう。」 でも、どっこいイタリアは倒産もせず、EU加入さえ果たすことが出来た。 そんな不思議な国、イタリアの秘密が書かれている。
「ズボンがはきたかったのに」 ラーラ・カルデッラ 千種堅訳 :シチリアの男尊女卑、DVのすさまじさは有る程度衆知のことであるが、当の女性達がそれを記した物はなかった。 ラーラのこの書はイタリアではベストセラーになったそう。 ちなみに、恐妻のことをイタリアではmoglie coi pantaloniというそうだ。    
  「マフィアとの死闘」

・ジュゼッぺ・アヤーラ著
シチリア生まれの三人の検事のマフィアとの死闘を記した書。 訳がこなれていないわけではないが、ものすごく厚い本で、残念ながら 途中で放棄してしまった。でも前半を読むだけでも沢山の情報が得られる。

「地獄−それでも私はイタリアを愛する」

 三田出版会、 Giorgio Bocca 著、千種堅 訳
北部イタリア人から見た南部イタリアの現状。これを読んで、なおかつ、イタリア、特に 南イタリアに住みたいという人がいたら是非お目にかかりたい。 どうしょうもないイタリアを書いた本。イタリア人でなければこの本は書けない。マフィアがいかに一般人の幸福を犠牲にして繁栄しているか、 闇の勢力がどういう方法で権力を握ったか、是正する勢力がいかに無力か。

「ローマの街角から」 ・塩野七生さんの随筆。新潮社発行。
長年にわたりイタリアにすみ、普通のイタリア人よりももっと、もっと 深く、広くイタリアを知ってしまった人ならではの視点が貴重。ユーロの話を読んだ時には、吹き出してしまった。
 「カルチャー・ショック・イタリア人」

河出書房新社
イタリアに暫時でも住んでみたい人に役立つ。家の借り方など有益情報が一杯。

「不思議の国からの訪問者」 イタリア人のホームスティをうけいれつづけたママの奮闘記
乏しい我が体験でもの申すのはなんですが、極端な例をかきすぎてるかも。
 「三面記事で読むイタリア」  内田洋子著:イタリア人との共著のせいか、けっこうまじめな本
  「ボクが教えるほんとのイタリア」  吉本ばななの訳者がかいたイタリアの解説書。こんな本がもっとあればいいな。日本人の側からかいたイタリアは多いけど、逆はすくないので。イタリアを教えているようで、実は彼らから見た日本を描いている点が貴重。
  「 パーネ・アモーレ」  イタリア語通訳奮闘記、お仕事の舞台裏ものぞける。来日イタリア人の顔も 
 マリオ・リゴーニ・ステルンの作品  
 La muta  
                             
こうしてあげてみると、私の情報源は本よりも映画だったんだとおもってしまいます。実際に読んだ本はこれよりやや多いのですが
面白いと思うほんだけあげると上記のようになりました。ご推奨本がありましたら、掲示板でお教えくださいませ。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。

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