住環境

タオルミナは夏のリゾート地として超有名な町である。イタリア国鉄(といっても日本同様民営化されている)のタオルミナ駅からバスで登っていく。小さな町だから町中の人が皆顔見知りの仲だそう。
人間関係が密だから泥棒とかは仕事がしにくいのでいないそうだ。すごく安全な町だよと人々はいう。

町の表通りを往復するたびに一人や二人の知り合いにでくわす。
私はタオルミナについて最初の一週間はタオルミナ・バッソと呼ばれる下の浜辺には行かず学校と近くの食料品店と近くの飲食店をうろついただけだが最初の土曜日にはついに浜辺へでかけた。(そしてこれ以降浜辺や岬での昼食のとりこなってしまった。)

タオルミナの名所は、ギリシア劇場と、エトナ山遠望。それから浜辺とIsola bella(美しい島という名の島。この島は以前は大金持ちが所有していた別荘で、外観は岩だらけですが、内部には岩をくりぬいて作った豪華な部屋が沢山あ
り、多くのセレブたちが招かれて優雅なバカンスを楽しんだそうです。)

二年前の旅行ではギリシア劇場に行ったが、今回は行かなかった。一度行ったからと後回しにしているうちにいく暇がなくなってしまった。タオルミナの名所を見てみたい方はこちらのサイトをクリックしてください。(外部のページなので戻るときはinternet explorerの←ボタンでもどってください。)

今回はタオルミナに2週間いたので、浜辺、岬、ゴンドラ、崖の上の教会、カステロ・モロにも行きました。下宿のすぐそばにも美しい公園がありました。タオルミナはいいところでした。

私がタオルミナを留学先に選んだのは、元々海が好きだという事のほかに授業終了後長期滞在でなければ行くのが難しいシチリア東南部とエンナへの足場として便利だったからです。(メッシーナ海峡を列車ごと渡るためと奨学生の期間が最短だったことも重要な要素でしたが。)

しかし、私がこの浜辺にはまるようになったきっかけは実は余り嬉しい理由からではありませんでした。

原因は騒音と部屋の暗さ。

自宅を出てから丸一昼夜、僅かの仮眠をのぞいては一睡もしなかった私なのに下宿についてもほとんど一週間不眠が続き、体調は最悪でした。一つには私のいた部屋が石畳のとおりに面している上、両開きの窓およびよろい戸がキチンとしまらないためうるさくて寝られないのです。

隣に住んでいたスイス人も部屋がうるさいといっていたので私が特に神経質だからとは言えないでしょう。

昼寝で睡眠不足を補おうと思ったけれども、当然ながら昼は夜よりいっそううるさい。ついに週末には一夜だけでもいいからぐっすり寝たいと、ホテルの部屋を予約しようかと思い気がついた。そうだ、浜辺へ降りてパラソルつきの長いすで寝ればいいやと。

このときは体調が最悪でしたが北京からきたという足裏マッサージを受けて大分元気を取り戻す事ができました。
タオルミナの浜辺のピザ屋で
10月も半ばだというのに
海水浴客で一杯だった。
近くの公園からbassoと呼ば
れる駅付近を望む
浜辺や岬に行くにはこの4連の
ゴンドラが便利。何しろ早い。


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