10/25 チェファルー
この日も快晴だった。地中海というのはスエズ運河が開通するまでは、ただ一箇所、西側のジブラルタル海峡で外海と繋がっていた、半ばとじられた海なので、塩分濃度が高く、青色が鮮やかなのだという話を聞いた事がある。
おそろいの赤い屋根、白い壁の家並みが海の色の美しさを引き立たせる。チェファルー自体は小さな町なので、長居すると飽きてしまうのではないかと思う。やはりここは夏にきてバカンスを楽しむための町じゃないかしら。
大聖堂のモザイクもパレルモのとは比較にならない規模だし、3ユーロ払って入った元修道院の回廊には見るべきものなどなかった。これじゃ詐欺です。(折角だからとどこでも入る私が悪いのか???)
ここの主役はやはり海だ。そしておいしい魚介料理だ。(海岸にそそり立つ高い岩山のてっぺんのディアナ神殿まで行けばよかったと後悔はしたけれど何せそこまでたどり着く人は少ない。中腹まででも十分きつい。)
大聖堂の前の道を突き当たって左折すると右手は海のみえるレストランがずらりと並んでいる。サラセノ(イスラム教徒の海賊)という名の店に入った。景色もいいし、ワインもアンティ・パストもスパゲッティもおいしかった。時折ヨットやつり船やレジャーボートが通り抜けるのが見える。それにさわやかな海風。こんな時私は幸せを感じる。
別行動の予定だったソッちゃんのご機嫌もようやく治った。めでたし!!
いわしのスパゲッティ ムール貝と魚介のスパゲッティ
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