2008/10/22 カルタジローネへ
(この日はサプライズの連続だった。)

1、高速道路の高架橋
モディカの駅で見た、高速道路の高架橋。まるで天空にかかる虹のように高い。あんなに高い道路を作る技術もさりながら、地震国にすむ私にはその神経がわからない。(シチリアにも地震はある。何しろ地中海は海底火山の巣なのだから。シチリアの東側は何度も大地震に襲われているのに。

2、絶景
モディカを出発してしばらくすると列車の左側には素晴らしい景色が展開する。深い谷に緑のなかに点在する白い大きな岩。悔しいなぁ。列車は飛ぶように走るので写真はとれない。窓も汚れているし。私は自然にできたものより、人間が作ったものに興味をひかれてイタリアを旅し始めた人間なのに、南イタリアを旅行し始めてから景色に心を惹かれることが多くなった。でも具合の悪い事に、そういう絶景の地は通行不能なというか行きにくいところが多い。


3、ジェラは公害の町
ラグーザを過ぎて西に近づくほど景色は荒涼としてくる。鉄道の終点ジェラはひどい公害の地で空がどんよりして、空気がくさい。草もかれてしまっている。よくまぁ、こんな所に住む人がいるものだ。人権なんて無視されているのじゃないか知らん。そう思ってみるせいか、人々の顔つきも悪役っぽい。駅の中に大きなシチリアの馬車が展示されていたが観光で来る人がいるとは思えない。

4、何でもアリのイタリア国鉄
ジェラで列車をおり、カルタジローネへいく列車を探していると、ここでもバス代行だと言われた。線路工事かと尋ねると、線路に問題はないのだが、予定の列車が壊れたためだという。バスには我々とほかに二人の乗客がいた。ひどく空気の汚れたジェラから一刻も早くのがれたかったが仕方ない。スーツケースの上に座ってバスを待った。

5、カルタジローネの町
昔、テレビの番組で、陶器の階段があり、その階段からは海が見え、階段の途中の店で、おいしい生うにの入った特注のスパゲッティを食べるシーンを見た記憶がある。私はその町はカルタジローネに違いないと思っていたが階段からは海が見えなかった。でも陶器の階段もあったし、なかなか行きにくい町なので、ここへ来れただけで満足だった。初めて泊まったB&Bも静かで、お料理も美味しかったから。陶器を買いそびれたのは残念至極だけれど。

   

    蹴上げごとに異なったタイルが貼られている。

     
階段の突き当りにはこのタイル画があった。
階段の両側には陶器を売る店がある。

    

広場にもポイントごとにタイルがはめ込まれている。
町をぶらついているのは何故かおじさんばかりである。
男女ペアで行動するのが西洋社会の特徴だと思うのだけど。

次へ  戻る  トップ頁へ
モディカの駅のプラットホームから
高速道路の高さにびっくり!!
ジェラの駅におかれているシチリア
の花馬車 意外と大きかった。
高級陶器の町の名物。陶器をうめ
た階段 サンタ・スカラ 
年をとったら登るの辛いだろうな。