ウィーンには行ってみたかったんです。(イタリアに近いし、
イタリアの影響が強い町なんじゃないかと思ったから。
イタリアにいけないならせめてその隣国にいきたかった私。)
ウィーンは思った以上にステキな町でした。
(ローマにはかないませんけど。)
「ウィーンの印象は?」ときかれたら、
「不可解」としか答えようがない。
その一。昔はともかく、今は北海道の広さしかないのに
そして、人口はたったの800万人なのに
どうしてこんなに富を蓄積できたのか?
どういう方法でその富を維持してこれたのか?
どうして今なお文化の中心でいられるのか?
不思議な、不思議な国でした。
不思議の第一
美しい建物が多い。左が王制時代に建てられた美しい
飾りのついた建物。右がアメリカの建築様式で建てられた
近代建築。ウィーンの中心部のほとんどの
建物は飾りつきだ。つまり、古いってことだ。
なのに昨日建てられたみたいに清潔だ。建てるためには
莫大な資金が必要。それを綺麗なまま維持し続けるの
にも莫大な費用がかかる。(汚くなった壁は削って綺麗に
するそうだ。)ウィーンの果てしない財力をみる。
不思議の第二・・・・・・公共の建物が超豪華
この豪壮華麗な建物が市役所ダなんて!!!
自治を尊ぶ国だから?左手前の仮小屋はクリスマスの市用に
特設されたものです。広場一杯に立っていました。
外廊下にも豪華なシャンデリア
庁舎自体ものすごく広い
こちらが市庁舎地下のレストラン
豪華な雰囲気、おいしい食事。ランチ
なら安いけど、並みの日本人なら食べきれない量。
婚姻政策だけでここまで富を蓄積できるなんて
本当????王宮の中には数々の博物館がある。
ハプスブルグ王朝の栄華を語る、広々とした豪華な宮殿
↓
宮殿の入り口には神聖ローマ帝国皇帝のシンボル
である皇帝冠(実物は内部の博物館にある)が
かかげられている。
宮殿の中ももちろん華麗、特産の木製のシャンデリア
皇妃エリザベートの博物館もある。
夏の離宮 マリア・テレジアと皇妃エリザベートが
好んだ夏の離宮・シェーン・ブルーン宮殿
クリムトの絵で名高い美術館も元は宮殿だ。(ベルベデーレ宮殿)
絵が好きな人の憧れの的はここ。ウィーン美術史美術館
若き日のイザベッラ・デ・エステの肖像もあった。
貸切でみられたので余計感動した。絵画の宝庫です。
二階の柱の周りにはクリムトが装飾を施しています
第三のなぞ
これだけ大きな町なのに
Duomoが割りに小さい。
ウィーンの司教座教会・聖ステファノ寺院
チェコでもそうだったけれど、中欧の
ゴシックの教会は尖塔が美しい。
この教会は街中にあって建物に取り囲まれて
いるので尖塔全体を画面に取り込むことが
できませんでした。(後ろに下がれないから)
プラハでもそうでしたが中央の教会の
屋根の葺き方変わってますね。
何だかだ言っても今日の西洋文明の基礎を
築いたのはこれではなかったのか?
作るなら100年はもつものをという
ローマ的発想
ローマ時代の下水道遺跡
この日の夜は貴族の館だったホテルで
ヨゼフ二世が好んだというお料理を
いただきました。
いわく”ハプスブルグの晩餐会”
結構暖房がきいていたので
軽装でも大丈夫でした。
ま、余り気取っても出席者は
オールジャパニーズでしたが。