2013/06/1 スプリット〜モスタル〜ツァウタット
所要3時間+3時間半

石灰岩の山と荒地が連綿と続いていたがモスタルに近づくにつれ川や沃野が見えてきた。黒塗りの貨車が走っているのをみたのもこのあたりだった。
ブドウ畑もひろがる。石灰岩の上にやせた土壌しかない欧州の荒地にはありがたい作物なのだろう。酒にすれば保存もきくし味しだいでは高収入も得られるし、種をまく必要もなく多量の水もいらない。穀物や葉物を育てるより手もかからないのではないだろうか?ブドウが豊穣のシンボルだという理由、何となくわかる。赤ワインはキリストの血に擬せられているのでキリスト教国ではかかせないものだし。
ボスニア・ヘルツェゴビナの町、モスタル。
左岸にはキリスト教徒が住んでいて、右岸にはイスラム教徒が住んでいる。この地の住民が団結してオスマン・トルコに敵対することを恐れたオスマン・トルコがこの地にイスラム教徒を移住させたため宗教が原因でこの地には戦乱が絶えなかった。モスタルの町にはボスニア・ヘルツェゴビナ戦争時の銃弾の跡が沢山残された家がそのままで保存されている。今でも右岸と左岸間に交流はないという。
  昼食を食べた、キリスト教地域からみた橋
とても頑丈そうなつくりだ。川の水量は豊富で流れも速く深い。 
この日は春には珍しい荒天で、バスをおりて昼食をたべ、イスラム寺院の尖塔を見学した後も雨、風が激しくて、雷までなってずぶぬれになりかけた。中央の橋の上から川へ飛び込む一種のショーが行われていた。それにしても右岸の丘。石灰岩のかたまり以外の何物でもない。日本との相違を感じてしまう。
ボスニア・ヘルツェゴビナが確保した唯一確保した海への出入り口、ネウムで、お土産を買う。(この部分でクロアチアの南端は飛び地になる。)
ツァウタット着 この町は余り知られていない。ドヴロブニクは狭い。多人数のために安くてよいホテルを確保できにくい。にここに宿泊させたのであろう。飛行場も近いし。