2013/05/30 プリトヴィーチェからスプリトへ

恨めしいプリトヴィーチェ

何故恨めしいかというと、ここには鉄道が通っていないからだ。
何年か前に私はバルカン半島に個人旅行しようと思って鉄道利用の旅程をくみ,
オーストリア航空の往復切符をとる寸前までいったことがある。
(優柔不断が災いして結局チャンスをのがしたのだが)

バルカン半島西部を旅する場合私にとって一番のネックは鉄道路線の不備でした。私はプリトヴィーチェに
鉄道を利用して行こうと思い、最寄駅を探し、そこからバスで行くつもりだったのですが、最寄駅がどこか
そこからバスに乗れるかが不明で、思い余ってプリトヴィーチェの国立公園管理事務所へメールで問い合わせたが
ナシのつぶてでした。今回の旅行のガイドに尋ねてわかったのはプリトヴィーチェは鉄道駅から離れすぎていて
最寄駅まで行ったとしてもバスではいけないということでした。バルカン半島西部では鉄道は物資の運搬手段と
考えられているそうで鉄道網は発達していません。吉田茂と同じ考えの政治家が多かった?(彼は選挙区の地元民が
高知の南部へ鉄道を敷くように嘆願したのに「これからは自動車の時代だから。」と断ったそうです.)

公共交通網の整備は発展に不可欠だと思うのですがね。クロアチアではバス網が発達しているそうですが
今回はツァー専用バスで旅行したので確かめることはできませんでした。

朝ホテルを出てプリトヴィーチェ公園へ入り、徒歩と船を使って先回りして待っていたバスに乗ってスプリトへ

申し遅れましたがプリトヴィーチェはスペイン旅行時の添乗員おすすめ度No1の国立公園で
世界をくまなく旅した人が絶賛する最後の秘境ということでした。

プリトヴィィチェでは雨がお迎え
至る所から滝が流れていて、そこらじゅうが華厳の滝状態である。欧州大陸は海底生物の残骸が隆起してできた土地なので石灰岩で作られている。
一帯は雨が多いので至る所に雨が芸術的なノミをふるう
滝の水が川と合流する
石灰が溶け込んだアルカリ性の強い、白っぽい水が川となって流れていく。
生物と無生物の共演でできた堤防。多孔質の石灰岩に植物が流れ着き成長。中国の九寨溝にもこのようなものがあるという。
この二つが白眉だと思う  何だか水墨画の世界なのよねぇ 
 

公園内には湖も散在
周遊には船もかかせない
 船着き場近くで見た壮大な焼き鳥装置
プリトヴィチェは確かに美しい。時間があればラフティングしたり、バンガローに泊まって日中散策するのも
いいかもしれない。でも大リゾートにするためにはもう少し努力がいるかも。まぁヴァカンスを自然の中で長期滞在
したい人には今くらいの開発度合でいいのかもしれない。