7月29日 午前アテネ市内見学、午後国立考古学博物館へ

今日も暑い。かんかん照りの上、乾燥している。注意しないと熱中症になると脅される。長袖で腕をカバーするようにと言われたが・・・








    
美しい女神像(レプリカー本物は博物館に展示されている)        緑の中のゼウス神殿

ギリシア人に嫁してわずか3年後に寡婦となったという婦人が、かつての日本人が話したであろうと思われる美しい日本語で、詳しく解説をしてくれたが、上の空で聞いている人たちはいつの間にか三々五々いなくなってしまった。

彼女の話によると女神アテネの神殿がパルテノン神殿と呼ばれるのは乙女の女神という意味だそうだ。現在残されている神殿の多くには屋根がない。朽ちたのか、と聞いてみたら、天井だけは木造だったので朽ち、落ちてしまったそうだ。なおパルテノン神殿を破壊したのは共和国時代のヴェネツィアだそう。空襲とか近代の戦争のせいではないそうだ。

  

典型的な柱建築 よくまぁ地震で倒壊しなかったものだ。神殿のそばから望むリカヴェトの丘(望遠レンズ使用)

  

パルテノンの丘の下のディオニソス劇場(現役です。) 近代オリンピック発祥の地、オリンピックスタジアム

   
    
最近よくニュースに出るシンタグマ広場の国会議事堂        ↑ 左の写真の下部にある無名兵士の碑
王制だったころ(ドイツにおしつけられた)王宮だった。  数学や物理で使われている字もある。読めない。

ギリシアは古来一貫して独立国だったように思われているが、第一次大戦の後、オスマントルコから独立するまでローマ帝国やビザンチン帝国の一部となり、古代の都市国家以降、独立国として存在した時期はほとんどないようだ。

  

衛兵の交代式 これを見に観光客が集まる       ギリシアでは「日曜は駄目よ」をよく演奏していた。
                                  他には余り有名な曲がないせいか?

  

ギリシア料理は塩辛い。凝った調理ではない。ワインはおいしいが。 地下鉄は暑い。岩だらけ、遺跡だらけの
                                    場所を掘るのはさぞ大変だろうと思う。              
地下鉄に乗って考古学博物館へ
昼食の後はオプションをとらないで、二人だけで国立考古学博物館へでかけた。英語を話すガイドへくっついて行くオプションもあったのだがインフォーメーションで英語のガイドブックをもらって自分たちだけで地下鉄ででかけた。オプション料金が高いせいもある。

シンタグマ広場駅で困ったのは、切符を買おうとしたとき、ギリシア文字が読めなかったことだ。駅名が読めない。このときはモニター画面の左の隅にENGLISHとかかれたボタンをみつけた。それを押すと駅名表示が英語に変わってようやく切符を買うことができた。(小さな駅ではこのボタンもなく、高額紙幣もつかえない切符販売機もある。)

地下鉄の中で、歯の抜けたおじさんが「どこ行くの?函館、川崎、東京」と話しかけてきた。船員だったのかと尋ねたらそうだという。船乗りは世間が広いためか気さくな人が多い。こういう市民との交流ができ、僅かだがその国の国民性を垣間見ることができるので私は個人旅行が好きなのである。

目的の駅におりた後、迷子になった。こういうときは人に聞くのが一番と思って、近くのお店に行こうとしたら、折りよくとても親切な若い女性が”Can I help you?”と近づいてきてくれた。彼女は英語が堪能だったので助かった。

西洋文明はギリシア・ローマに発したとよくいわれるが、現代ギリシア語はスラブ系の言語になってしまっていて、ロマンス言語圏やラテン語に多くの単語の起源をもつ言語の話者には習得が難しいといわれている。旅行中何人かのギリシア人に「イタリア語わかりますか?」と尋ねたが頷く人は皆無だった。世界的に見ても、古代ギリシア語を読める人は多いが現代ギリシア語がわかる人は少ないそうだ。

 
国立考古学博物館前にギリシア風の浮浪者?・

やる気にかける警備員

入館時には徹底的にチェックされ、持ち物ほぼ全てを預けさせられた。ところが、何と、カメラを持ち込んでバチバチと撮りまくる西洋人が多いのにあきれた。警備員の多くは見てみぬ振り。ひとりだけまじめなおばさんが、集団で撮影している輩に「non posso! non posso!」と叫んでおいかけていた。non possoはイタリア語だ。してみると彼らはイタリア人か?落ち目の国、ユーロ圏のお荷物の国が何を言うか、という意識があるのかも知れない。(イタリアだってお荷物なのに。)

イタリア人は強引だからアテネ神殿の階段でも一方通行のところを小旗をおったてながら、上り専用の階段をおりて来た。イタリア人にとってギリシアは尊敬すべき憧れの国のはずだが・・・今は昔?

国立考古学博物館にはギリシア全土から集められた貴重な品が展示されている。
一番有名なのが、アガメムノンの黄金のマスクで、これを見るためのツァーがある。(ただし英語ガイドで一人5000円必要。)イタリアの美術館と異なりギリシアの博物館には英語の解説文が完備しているので、ツァーに入らず、個人で出かけたほうがずっとまし。

アガメムノンのマスクだけではなく、方々の古代の墓から集めた沢山の副葬品、墓碑、海中に沈んだ船から見つかったフジツボなどが沢山ついた大きな青銅の馬などロマンを感じさせる展示物が多い。残念ながら写真はない。撮影禁止だから。(帰りにカタログを買おうと思ったが売店はしまっていた。)

この後、アゴラや他の遺跡を見に行ったが、3時過ぎていたので早々と入り口が閉されており、ただただ暑かった。観光で生きている国にしてはやるきがないなぁ。


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パルテノン神殿は岩山の上にある。

岡の上の神殿めざして  大理石の上で寝ているわんこ。少しは涼しいのか?開門前から多勢の人が。

↓これは市電のパンタグラフ