フェニーチェ劇場

(フェニーチェとは不死鳥のこと)
 







 

いつもは水中に浸かっている
ゴンドラの船底が見られるのは修理中だけ。ゴンドラは河舟のように平底で浅い特殊な舟である。伝統をうけつぐ技術者不足に悩まされていると聞いた。いずこも同じ?

今回初めて訪れた、ヴェネツィアの斜塔と称される建物。螺旋階段がついているが中には入れない。イタリアに団体旅行で行くととヴェネツィアに割り当てられる日は多くても二日だからこういう所には来られない。

天井画はとてもシンプルだけどやさしい色合いで、ヴェネツィア名産のシャンデリアが引き立つ。

木彫も美しく彩色されて洗練されている。できればこの劇場でオペラを見たかったが滞在中には子供向けのオペレッタしか演じられていなかった。

われ思うに、オペラは今様デズニィ・ランドあるいは宝塚劇場、もしくわ歌舞伎座のようなものだ。日常とかけ離れた夢の国なのだ。

だから歌劇場そのものも芸術的でないと魅力が半減すると私は思う。音楽とか歌手がどれほどうまくても。
引越し公演と異なり、諸経費がかからない分料金も安い。自由時間があるなら多少無理しても一度は本場の劇場でオペラをご覧になることをお勧めします。。





初めてヴェネツィアに行った時、フェニーチェ劇場は火災で焼け落ちたままだったが、以前の通り再建された後にも中に入ったことはなかった。






音楽好きな若様のためにも西洋の音楽環境を暗黙のうちに了解してもらうという意図で初めてこの劇場に入ったがチケット売り場ではパスポートの提出を求められたが、係員が絶世の美男美女だったのでこの人たちに会えただけでも良かったと思ってしまった。劇場ツァーのためのガイドを借りるとき英語ではなくイタリア語版がほしいといったら二人ともすごく喜んだ。(イタリア語を学んだ甲斐があると思った。)劇場の中は案外広くて色々な用途の部屋があった。若様は余りに美しい劇場に感嘆し、(魂をぬきとられたかのよう)ただただ見とれていた。

甲板に群がる乗客が小さなゴマ粒のように
見える。この舟はどこへいくのだろうか?

右クルーズ船
左拡大図

渡船や右後方の汽船と比べるとその大きさがわかる

貴賓席

ヴェネツィアの斜塔、ゴンドラの船底、大型クルーズ船

貴賓席