おのぼりさんが行く

カフェ・フローリアン

先ずは世界最古のバール、カフェ・フローリアンへ。豪華な内装。お高いけれどリッチなサンドイッチとカプチーノをを注文。名物の生演奏付。
      

日本がイタリアにかなわないものの第一は、食事。美味しいだけではなく、量がすごい。この豊かさの源は住生活から来ているのじゃないかと思う。(スクラップ・アンド・ビルドの日本と違い計画的に作られた町には半永久的構築物の住居が立ち並ぶ。)住にお金がかからない分食事と被服費にお金をかけられるわけである。

サンマルコ寺院の鐘楼
私は新しい町に着くたびに、できるだけ高い場所にのぼることにしている。その町の概要がつかめるから。サン・マルコの鐘楼にはエレベーター(8ユーロ)がついている。てっぺんまで上ると噴火騒動による空港閉鎖騒動を知らなかった日本人団体観光客が沢山いた。

 
サンマルコ寺院と時計塔 サンマルコ広場 以前程鳩がいない   眼下にみえるベネツィアlの街
サンマルコの鳩は増えすぎて、羽や糞が舞いちり不潔なのでそれなりの対策の結果減ったらしい。
ホテル・ダニエリの屋上からヴェネツィア風景を描いて見たいと思ったが、ここからでも結構いけそう。
ただし、4周をくまなく描くためには気が遠くなるほどの時間が要るだろう。
     
時計塔の上で画架を立てるわけにも行くまい。仕方なくおりて大運河の対岸にある、ペスト消滅に感謝して立てられたサン・サルーテ教会へ向かう。左の写真の教会。三角の建物はかつての税関

あわやお陀仏か?
サルーテ教会に向かう途中突然両足の筋肉が激しく痙攣し歩行が困難になってしまった。脹脛ばかりでなく前面の筋肉もつる。仕方なく近くのレストランへ。メニューを見ると驚くほど高いが、事情を話して「コーヒーだけでよいか?」と聞くと「ただでも良いからゆっくり休んでいって。」といってくれる。親切な対応に感謝し、後日食事に立ち寄った。非常に景色がいい。その店の名はリニア・ドンブラ(何だか一寸法師の話を思い出してしまった。)

  
サルーテ教会の中、意外と質素だがシャンデリアが立派 この教会には今回初めて入った。
ヴェネツィアカードの観光場所入館料付きを買ったので入ったようなもの。ヴァポレット(水上バス)乗り放題というのは気が楽。だが価値の高い博物館に入館するには別途費用が必要になる。

私はこの後ホテルに帰り、お湯に入って静養。若旦那は手綱の切れた馬みたいに走り出し深夜まで帰ってこなかった。「ここは日本ではないんだから暗くなってうろうろしないように。」と電話したけど駄目。新婚のY夫妻と落ち合ってよっぴいて本島をぶらつき(引き回し?)彼らの恨みを買ったかもと反省していた。
以下は若旦那が撮った夜のヴェネツィア風景。

       

リアルト橋近くの魚市場?                      リアルト橋

  

アイスの種類が多すぎて迷っているY夫妻      海の上も不夜城みたい。ローマ広場の近く?

新手のすり
宿できいた食堂に出かけたとき、行き止まりになった暗い古い橋の上で写真をとってほしいと頼まれた。なぜこんな暗い汚い橋の上で?といぶかっていると背後から私の背負ったリュック(A4サイズ)をアヴェックが撫でにきた。おあいにく様、私は全ての貴重品をchainで結びつけているので私から物を盗むのは容易ではないんだよ。

観光地相場
宿で教えてもらった店がわからず、その辺で聞いて、鰯のスパゲティを食べさせる店に入った。ところがスパゲティとエスプレッソだけで15ユーロもとられた。知人のヴェネツィア人の話によると、観光客用の値段というのがあって、それは地元用と比較するととんでもなく高いそうだ。そういうえげつない制度は廃止しようという話はあるがまだまだ実現にいたっていないそうで。

こちらがイタリア語わからないと思って「中国人か?」なんて噂話しているし、やな店だった。