空路ベネツィアへ


ベネツィア本島ではcomfort hotel Dianaというホテルに泊まった。これはいつも利用しているexpediaというホテル予約のサイトからみつけたもの。サンマルコ寺院に近く、室内でネットが使える、分かり易い場所にあり、余り高価でないという条件で決めた。
嬉しかったのはバスタブがついていたことだった。(希望をしていてもそれがある部屋が取れるかどうかは保証されていない。ベネツィアのホテルは狭くても高価なホテルが多いのでバスタブ付の三ツ星を探すのは難しい。)
サンマルコ近くの宿を選んだのは、ここが観光の中心で、寺院から離れていないのでスーツケースをもっての移動に苦労する恐れもない。(と言っても矢張り迷ってしまい、イタリア人の旅行者に頼んで近くの店の店員にきいてもらってようやくたどり着いた。地図には日本人の感覚では道とはいえないような隘路を道として記載してあるからベネツィアの宿は非常にわかりにくいのである。。)
イタリアへ飛行機で入るには必ずアルプスをこえなければならないが、困難な状況から抜け出した直後にみたアルプスはこれまで以上に美しく、アルプスホルンの音が聞こえてくるような気がした。

初めて降り立ったベネツィア空港はこじんまりしたかわいらしい空港だが、世界に冠たる観光地の空港だけあって噴火騒ぎにもかかわらず大勢の旅行客で賑わっていた。(前回まではバス、または鉄道でベネツィア入りした。)翌日かその翌日にはこの空港も閉鎖されてしまったことを思えば私たちは非常についていたといえる。

ベネツィア空港ではフルモード(乗船券、入場券、いくつかの博物館入場券、トイレ券、地図付)のベネツィアカードをクレジットで購入。(結果から言うと乗船券オンリーのカードを買うべきだった。)ベネツィア本島までは奮発して急行の船に乗って行った。(バスでも列車でもいけるのだが船で入ることをすすめた文人が多いのでそうした。)

だが私が何より感動したのはランディングの時の窓からの風景だった。あたり一面に潟が広がり、ベネツィアが人工的に作られた町であることがよく分かった。銀板カメラを持っていかなかったことをこのときほど後悔したことはない。ヴェスヴィオスの上空を飛んだときもそうだったが、矢張り旅には銀板カメラを持参すべきだ。

この広大な潟に船用の水路が浚渫されていて、船が水路から出て座礁しないように目印の材木が立てられている。(確かパルーンとかいう。)
飛行機から船でサンマルコ広場へ



ベネツィアの宿

窓をあければ〜ホテルが見える。♪〜 ガラス窓とその外にあるペルシアーナと呼ばれる木製の窓を(日本の雨戸みたいなものだが、断熱、遮音、遮光性は雨戸の比ではない。これを閉めると部屋は真の闇になるし、すぐ下を歩く人々のにぎやかな話し声も全くきこえなくなる。この部屋は狭いけれどシックな装飾が施され居心地がよかった。何と言ってもPCが使え、お風呂も使えたのでおすすめできる宿である。)