コルドヴァのグアダルキビル河にかかるローマ時代の橋。イタリアファンとしてはこれを載せないわけにはいかない。(笑)アラビア人がこの地域を支配していた時代にはセビーリアからここまで外洋船が遡上できたという。
彼らの治水能力は当時のヨーロッパ人の能力を遥かに超えていたらしい。
グラナダへの道は遠かった。セビージャから東進すると行けども行けどもオリーブだらけ。耕して天にいたる、という諺があるが、植えて植えてオリーブ天にいたる。スペインとイタリアはオリーブの収穫で競っているらしい。イタリアって相手がスペインとなると何故だかむきになるみたいだ。でもこんな広い国相手に勝負はつらいよな。
スペインはイタリアに比べてだだっ広い。景色も割りと単調である。スペイン人がHasta
mananaな性格になるわけがわかるような気がする。
シエラ・ネヴァダ山脈が見えてきた。グラナダはこの山の雪を水源として栄えたらしい。ネヴァダはスペイン語の雪が降る=nevarの過去形からきているという。シエラ・ネヴァダで雪に覆われた山脈という意味だという。アメリカの地名にはスペイン語源が多いという。
この山脈のスキー場は割安だそうだけど遠すぎるなぁ日本からでは。
夕食後フラメンコショーを見に行く。定住するジプシーは珍しい。ジプシーの先祖はインドから来た。イザベラ女王の時代、ジプシーの情報がグラナダのリコンキスタ(キリスト教勢力がイスラム教勢力を追い出した。)の戦いに大変役にたったのでイザベラが褒美として彼らにグラナダの一地区を定住用に与えたという。
彼らはその地区に洞窟を掘り、掘り出した石で家もたてた。フラメンコは家族単位で踊るそうで、この夜の尤も若い演者は14歳だった。踊り自体は期待したほどではなかったが。