1、ウィーン経由でブダペシュトへ
今回の旅程はドナウの真珠と呼ばれるブダペシュト、イタリア北西部、ウィーン訪問です。
ネットで調べた結果、飛行機代が一番安かったのがオーストリア航空だったのでオーストリア航空で
出かけることにしました。
これでは飛行機の全体像が見えませんが、乗ったとき窓についていた水滴が美しく結晶した
ところです。乗務員はこの翼端と同色のまっかっかの制服をきてます。あれは余り・・・。
サービスは良いし、お食事もグーでした。(乳製品がほとんど出なかったのは日本向け空路だから
か?私はオーストリアには牛がいないのかと思わず疑ってしまったけれど・・・)
ウィーンからブダペシュトへはこの小さなプロペラ機で移動した。正直怖かった!
時間がゆるせば船で、次の手段としては鉄道で移動したかったけど、飛行機好きの夫は
大喜びしてました。プロペラ機だから事故の確率が高いということはないのでしょうが
本当に動くの?という感じ。乗客のほとんどは日本からの団体旅行客。
ターミナルAで待つ間、待合室から外部への出口がなくシンパイでやきもきしました。
(搭乗時間が近づくと非常口とかかれた扉があいて、迎えに来たバスに乗って飛行機
までたどり着く。人騒がせな表示だな。)
フェリヘジ空港
心なしか人々の服装が余りよくない。つかれた表情の人が多い。
空港のお姉さんに相談して(中学程度の英語力でOK)ミニバスの往復切符を買う。
(後で旅行契約書を読んだら、Congress Park Hotel Flamencoは送迎つきだった。
残念なことをした!)ミニバスは同じ方面に行く客を集めて一つの車で送るシステムだが
運転手が話している言葉がよく聞き取れない・・・もう出て行ったのかと不安。
30分くらいまってたら「ホテル・フラメンコ」という声が聞こえた。わ〜良かった。これで
何とか宿にたどりつけそう。
ミニバスは猛スピードで走る。道路の舗装状態がよくないのでゆれがひどい。
しばらく走ると街にでる。街には大きな建物が。ただ、落書きがひどくて汚い。
経済がうまくいってないのかな?自由橋という美しい橋をわたると公園のそばに
ホテルの看板がみえた。ついにきたぞ、マジャール語の国へ!!(感動の一瞬。)
Congress Park Hotel Flamenco
このホテルは公園のそばにあり、閑静なホテルで、とても大きい。
プールやアスレチック・ルームもある。歯医者さんもある。
(これは始めての経験でした。)
滞在中イタリア人の団体がやってきた時はにぎやかだった。
公園の中に、「ヘミングウェイ」という名のレストランがあった。
ハンガリーへきて「ヘミングウェイ」でもなかろうとパスしたが
景色がよくて、なかなかステキなお店ですよ。
私のホテル評価の基準からすると合格。
フロントがにこやか、朝食の内容が充実している。交通の便もいい。
廊下の絨毯がはげかかっているので余り景気がいいとは思われない。
部屋は結構広いが、シーツの上に砂のようなざらざらがついていて
掃除が余りいきとどいてないのではないか。
(何かにさされたのか腕とか顔にそういう跡ができてしまった。
中欧特有の脳炎をもたらすダニ君にかまれたのでなければいいが。)
それでもまぁ、合格というのは、信頼関係の問題であって、抗議すれば
なんとかなる種類の不行き届きだからです。
*外務省の海外渡航安全情報によれば、中欧には日本脳炎によく似た
脳炎ウィルスをもつダニがいるそうですが(治療法がないけれど
ワクチンで予防することはできる。)このダニは草の中や、森にいるので
散歩する時は長袖、長ズボン着用のうえ、設定された歩道以外の場所に
立ち入らないように、とかかれています。したがって上記の何かは
その種の昆虫ではないでしょう。
夜はもう疲れていたのでホテルのテラスでワイン、ガッサータ、生ハムと
スパゲッティを食べて寝た。テーブルの傍の木の上で鳥がずっと鳴いていた。
あれはナイチンゲールかしら?ふくろう、とらつぐみ以外は夜は寝ているはず・・・
幼い日に読んだ本によるとナイチンゲールは夜なくとかいてあったが。
------------------------------------------------------------------
ブダペシュト訪問を企画中の方への参考資料- 1/3
-------------------------------------------------------------------
イタリア政府観光局もそうですが、ハンガリー政府の観光公式サイトも結構いい加減な
こと書いてくれますな。実に迷惑。
1、両替について
ホテルでは日本円のT/Cは両替してくれませんでした。もちろん円の現金も。
両替時の領収書、書かれている通り出国時まで持っていましたが全然チェックなし。
因みに日曜日にPLUSのATMでcityの預金を引き出そうとしたら、マジャール語表示しか
でないので、トラブった時のことを考えて断念。結局ヴァーツィ通りの両替商で両替
わ〜ん。rateがすごく悪かった。(空港のそれより。)
*公式サイトには両替レートは政府が決めているのでどこでも同じレートだと書いてますが
実際は店によってちがうそうです。
2、本物のパスポートを常時携帯のこと。
とかかれているので、温泉に行く時随分悩みました。お風呂の中でパスポートをさげて
いないといけないのか?(笑)。
思い余ってホテルのフロントに尋ねたら先方の方がこまっ
て、「町のなかではどうでしたか?」と逆にきかれました。
*「地球の歩き方・ハンガリー」には詳しい温泉の入り方がのってます。貴重品は
預かってくれるらしい。
3、ブダペシュト・カードを買うと全ての博物館の入場料がただになる、というのは嘘で
す。
ブダペシュト・カードを買うと、施設ごとの割引金額、企画ごとの料金などが
書いてあります。ぶ厚いので読むのに時間がかかる。(日本語表記はなし)
西洋の美術館は収蔵品が多くて、入ってから出るまで最低2時間はかかる。
どうしてもみたいもの、ブダペシュトでしかみられないものに的を絞らないと
他のものが見られなくなる。割引を目当てにこのカードを買うのは考え物である。
結局、交通手段としてのメリットしかない。一日券をかって心おきなく道に迷うのも
手かな、と思う。(ただし、地図と磁石をもって歩く私たちは全然迷わなかったけど。
ブダペシュトは広い。歩いて廻るには広すぎる。やはりトラムやバス、地下鉄を
使った方がいいと思う。)
4、ファイン・アート美術館では、隣の英雄広場で式典を行っていた(大統領が花輪を
いくつかささげてました。)お偉いさんたちが美術館の一角を占領して昼食をとる
ため我々はその部屋へは入れませんでした。ブダにはしかるべきホテルがないのか(?)
5、日本から持っていった地図のうち、15,000分の一の地図には道ごとに、走ってい
る交通機関
の種類と番号がかかれており、とても役にたちました。ブダペシュトだけしかいかないなら
3万分の一の地図は不要ですね。でもセットで売られていたから仕方ないのですけど。
私は新宿南口の紀伊国屋書店で入手しました。1,300円