初めてのトリノ 2005/5/31(月)

一週間をこえる旅をすれば、中にはどうしても月曜日が入ってくる。月曜日は大抵の博物館 が
休館です。良く考えずに月曜日にトリノに行ったのは大・大・大失敗でした。今は博物館に
なっている王宮などが(映画博物館をのぞき)すべて閉館していたからです。

でもミラノから電車にのって西へ、西へとすすむ旅は快適でした。
(写真が撮れないのが残念でした。電車が飛ばすからです。IRという乗車券だけで、追加料金の
いらない電車で、それも二等車にのりましたが。運賃は1人1、000円。カードで買いました。)


 
 
 

最近、イタリアの駅にはaccoglienza cliente とかかれた
白線2本入りの赤いベストを着た係員がいて、カード券売機の
使い方を教えてくれます。頼めば買ってもくれます。彼らは
なかなか親切で、イタリア人のいいところを体現している
ような感じ。人によって対応が違う窓口でかうより早くて
便利。両替率もいいのでおすすめです。

なお、この券売機についている(右側の橙色の短冊形の
表示の下)刻印機は正常に働いている場合が多いので
(ホームのそれは壊れている場合が多い。)乗車の前には
この機械の刻印機で乗車日時を刻印するといいと思います。
  
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沿線風景 写真がないのがとても残念です。

陽光のもと、広い区画の水田が延々と続き、遠くには雪をいただいたアルプスが見える。
線路の両側には、赤いポピーや数種の花が途切れることなく咲いていました。
(誰かが植えたのだろうか、あんなにも広大な範囲に。それはありえないですよね。)
乗客は少なく、日本に似たといえば言えなくもない風景がつづきました。
(違うのは、列車がやたら飛ばす。駅間にはほとんど民家がない。線路沿いに花が
咲き乱れている。水田の区画が広い。人がいない。みはるかす平野といったところ。)
 
 

映画博物館の展望台から眺めたトリノの町(西方をのぞむ)

都市計画に基づいて、作られた整然とした町並み。近代的な美しさにあふれています。

*この映画博物館のエレベーターが凄い!!乗るのではなく、下から見てるととてもファン タスティックです。
おすすめ!!!映画すきなら一日いてもあきない。

**後のおすすめはポー河。河岸に永久構築物の飲食店がなく、テントばりの店しかないの が
  残念ですが。

 

大きすぎて半分しか撮れないトリノ駅。繊細で美しい駅です。
 
 

ポルティコが印象的なトリノの町。きっと冬は雪が多く、寒いのでしょう。
この洋風雁木に面しているお店のショー・ウインドウがまたすばらしい 。
美しいディスプレイに心を奪われてしまいます。

人通りは少ないけど、床もみごとな大理石の、ミラノにまけない
美しいガレリアもあります。

  

(左)フランス風の瀟洒な建物が多い。         (右)マダーマ宮前にたつのはイタリア統一戦争の勇士・ガリバルディ像

右上のマダーマ宮に直角に建つ王宮
月曜日で休館だった。とても残念!!
NHKの世界文化遺産の旅によると
大変豪華な宮殿らしいのですが・・

聖骸布で有名なトリノの司教座教会
オリンピックにむけ修復工事中の後部

トリノはローマ帝国滅亡以来、様々な都市国家に分裂し、色々な国に分割統治されたイタリ アを
再統一させたリソルジメントの発祥地です。統一イタリアの初代国王となったサヴォイア王家の
出身地でもある。だがこの王家は第二次大戦中国民をすてて南部に逃げてしまったので
戦後国民投票によって廃されてしまいました。

今回の旅行でリソルジメントの英雄・赤シャツガリバルディがニースの出身だと知った時は
相当驚きました。ではでは明日はジェノヴァへ行こう。

ジェノヴァへ

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