マントヴァという言葉が連想させるものは何?
歌劇「リゴレット」の舞台を思い浮かばせる人がおおいのじゃないか?
ところが塩野七生さんファンが思い浮かべるのは多分、イザベッラ・ディ・エステだろう。
ルネッサンス期を代表する3人の女性(カテリーナ・スフォルツァ、イザベッラ・ディ・エステ、ルクレツィア・ボルジア)
の中で、為政者としての能力に最もめぐまれていたのがイザベッラ。メセナとしても有名だ。
日本で(東京で?)一番知られているイザベッラと言うと、お茶の水のristrante
だろう。
ここでは、イザベッラの時代の宮廷料理が食べられるそうで、彼女の実家の名を
取った、姉妹店フェッラーラというtrattoriaもニコライ堂近くにある。
イザベッラの肖像画はDucale宮殿にはなく、現在オーストリアにあるそうだ。
(注:この翌年ウィーン美術史美術館でみた。)
mantova行きのregeonale(州間)列車はボローニャから出た。
この広さ、美しく機能的なデザイン。おまけに空いている。
やめられませんねぇ。国鉄の旅。スピードもかなりのもの。
それに運賃が安い。
*イタリア国鉄は2002年度決算で前年度の2.7倍の純利益を出した。開業以来
初の黒字決算である。営業利益は前年比46%増
Mantovaは三方を湖に囲まれている、静かな、古い町だ。この湖畔でチェコ
から
来た、自転車旅行者が自炊をしていた。ドイツ製のインスタント・ラーメンを食べていた。
Ducale宮殿の偉容、とても一日ではまわりきれない。入場料一人6.5ユーロ
だが、50ユーロではお釣りがないと断られた。一般的にいうとイタリアでは
お釣りを十分用意していないので、小銭(10ユーロ以下)を携行する必要
がある。私たちも駆け回ったあげく、パンやさんで買い物をして小銭を入手
して入館した。
ローマのカンピドリオでは同様の理由で門前払いを食わされた。
係の女性は、次々門前払いを食わせながら(まさにぴったりの額でないと
売らないというのだ。信じられない話。売場の人は一人ではないのだ。
日本ならそのうちの一人位は両替に走るだろうに、彼らはおしゃべりに興
じるばかりだった。古代ローマ人の爪の垢でも煎じてのんだらどう?
*インターネット・カフェ・・・この広場にインターネット・カフェがある。みかけは普通
のBar
1.3ユーロで飲み物つき。時間制限無しだが、ADSLじゃないので超遅い。でもイタリア一安い?
ミラノの中心部で表示できなかった日本語をここでは表示できた。感心!!!
湖方面からみたDucale宮殿の一部。後にみえるのはゴンザーガ家専用の 教会
この町では小石を埋め込んだ舗装が多かった。この上を車が通ると飛行機
が飛んでいるような音がするのが面白い。これは宮殿前の広場の敷石である。
Duomoの内部。余りに沢山のすごい教会を見過ぎて、この頃にはいささか
食傷気味になっていた私。今のMantovaには最盛期の活力はない。
気のせいか、この教会にもさびれた雰囲気が漂う。多分、若人をみない
せいだろう。 Ferraraみたいに大学もないし。
但し、Mantovaは美食の町として知られており、週末にはミラノのお金
持ちが
沢山来るそうだ。「おいしくて安いお店をしらない?」とホテルの受付に
尋ねたら「マダム、mantovaにはお安いお店はございません。」と断られた。
あんまり、客に恥をかかせるな〜!!(^^;)
夕食には幻の名品といわれる生ハムがでた。ジェラートもパンやさんで買った
お菓子も大変おいしくて、もっと買えば良かったと今でも残念。
Ristranteが集まるエルベ広場、informazioneが左の
建物にある。
塔の右側はロトンダと呼ばれる古い教会。この季節、ローマでもそう
だったがパンのお祭りをやっていた。毎日露店も出る。Mantovaの人は
概して親切だった。因みにここは駅からはかなり離れている。
ADSLでない方には負担でしょうから、ここで改ページ。
mantovaからミラノへ