07/04/13 アマルフィ 2日目
浅い間仕切りの向こうの隣の部屋のテラス越しにみたアマルフィの夜景
夜明けの風景(午前四時ころ)
前日にアマルフィがイタリア初の海洋共和国だったころの栄華をしのばせる司教座教会とか、町のメインストリートをみたが、何しろ狭いところなので、見物は
あっと言う間に終わってしまった。ホテルからみえる修道院(たどり着いて知ったのだが現在は市民墓地になっていた。)にいき、ついでに今はホテルになって
いる別の旧修道院に行ったが時間があまりそうなのでバスに乗ってラヴェッロに行った。
この地域は、リアス式海岸とでもいうのか、海面からすぐに山塊が立ち上がり平地というものがまったくといっていいほどない。山肌にそって幅の狭い道がくね
くねと続く。斜面に作ったブドウ畑や教会を見ていると、どうしてこんなに不便な所に住むの?と尋ねたくなってしまう。別荘やホテルも多い。別荘の所有者や
ホテルに長期滞在する人は景観のよさににひかれるのだろうけど。葡萄栽培にはいいのかもしれないし海からやってきたギリシア人には平地が少なくても海岸に
近いのが魅力だったのだろうか?
ラヴェッロには特に文化的に優れたものはないが、山の頂上の町なので眼下に見下ろすティラニア海がすばらしい。青い、青い海です。色々な芸術家がここに滞
在して良い作品を作ったらしいけど私だったらただただ海をみてすごすだろうね。
エメラルドの洞窟
ラヴェッロから帰っても、まだ時間が余ったので、バスでエメラルドの洞窟へいった。バス停留所のそばに洞窟入り口まで下がるエレベーターがあって、おりた
ところで長方形をした船に乗る。エメラルドの洞窟といっても海側の壁際の一箇所だけに外光が差込、そこだけが緑色に見えるというだけの話。但し、この洞窟
は石灰岩でできているのか、海の中にも石筍ができており、船頭兼ガイドが「あれがプレゼピオだ。」「これがムッソリーニだ。」などと説明する。帰りのバス
までに間があったので、お土産や風のレストランで海を見ながら食事をする。絶景なのに他には誰もいなかった。この近辺にはバスの切符をうる店がないので往
復券を買っていくこと。
バジリカでのコンサート
その夜duomo(司教座教会)の礼拝堂でソプラノ歌手のコンサートが催された。観光客が多い町だがイタリア語を解さない人が多かったのか、出かけてみる
と聴衆が少なかった。正装をした親族あるいは関係者と思われる人々が右側の座席の前半分にすわり、後は個人旅行と思われる家族連れ。地元の人も少々。歌手
が蝶々婦人を歌いだしたとき、妙に低い声の歌声が聞こえた。ソクラでスの話によると、後ろで立って聞いていたおじさんがハモりだしたのだそうだ。イタリア
人ってオペラが好きなんだな。バジリカは石造りで天井が高い、響きもいいし、荘厳な感じがする。疲れていたけど行ってよかった。いい思い出ができたので。
夕食はホテルご推奨のIl tali(サラセンのお金の単位タリから名づけたらしい)
大体おいしかったけど、シェフの気まぐれという名の前菜はまずかった。土地がせまいせいか食卓も狭い。とてもきれいな内装だったけど。
さぁて、明日はまた船にのってナポリまでいくべ。
上の写真は
改修中のホテル(旧修道院)からみたアマルフィの町
建物が斜面に隙間なくはりついている。
船に乗ってソッレントヘ