07/04/12 アマルフィへ

今回の旅行で一番苦労したのが、バリからアマルフィへの行き方だった。

最初、何とかして、アルベロベッロからマテーラを経て、Potennzaまでたどり着き、そこからサレルノを経てアマルフィに行きたかった!!!でも色々 調べると、このコースをたどると矢鱈乗換えが多く、しかも6時間もかかるのです。(マテーラに行く私鉄FALは支線が多いからだと思う。)だったら国鉄で と思い、マテーラから国鉄の駅へバスで行く方法を探したが、これも断念(リスクが大きかったから)。

バリから北上してその後西へ向かうのは簡単だが、(幹線なのでESも走っているし列車の本数が多い)そうするとナポリを基点にして南下したり(アマルフィ 海岸)北上したり (カゼルタ見学)で無駄が多。い

それに、今回をはずすとイオニア海岸を眺めるチャンスは二度と来ないような気がしたのでターラント経由でサレルノへ出るこ とにした。バリからアマルフィに直行するなら、北上しようが南下しようが所要時間に差がないことがわかったからでもある。しかたないよね。イタリアには新 幹線がないんだから横断だって大変なわけ。

ターラントで乗り換えて、サレルノまで普通列車で4時間の旅である。退屈するかと思ったがゼ〜ンゼン退屈なんかしない。

海沿いを走っている間は季節はずれの寂れた避暑地の風景が続き、巨大なサボテンと荒れた土地が続き、南の貧しさを嘆く歌が脳裏に浮かんだが Potenzaを過ぎると急峻な山が続き


車窓から見えるルカーノ山脈 

、渓谷にそって長いトンネルが続く。アドリア海沿いの穏やかでのんびりした光景とは著しく異なる。時々凄い急斜面で羊を飼っている家をみかけた。よく まぁ羊がころげおちないものだと感心する。

車内にはほとんど人がのっていない。二等だけど昔のブルートレインのように三人がけの椅子が向き合ってならび、左側に通路があった。右の窓下にはコンセン トがついていたので携帯電話に充電もできる。(多分ひげもそれるんだろうね。)
バリで買ってきたパニーニとサラダ、ワインで昼食(これが列車の醍醐味。バスでこれをやると怒られるだろう。狭いしね。やっぱ鉄道の勝ち!!こんなに乗客 がいないのにイタリア国鉄は黒字なんだって。運賃も安いし。不思議だ!!!)



コンセント。え〜っとこれでパソコンも使えるんだだっけ?もっては行かなかったけど。

エボリを通り過ぎると列車は混み始めた。ナポリへ行く人で。我々はサレルノで降りた。携帯でホテルに電話をかけ、駅から港まで近いことを知る。コンシェル ジェのお勧めに従い船でアマルフィへ行く。(駅から港が遠いならあきらめただろうけど、もともと私は船が好きなのである)



サレルノ港から望むcostiera Amlfitanaの道(急峻な山肌の中腹に作られ、幅は狭いし、曲がりくねっている。この辺はまっすぐですが)

バスだと1時間、船だと30分で着く。後日理由が判った。対向車が次々来るけど、道幅が狭くすれ違うのが大変だから時間がかかるのだ。

この夜から二日間海辺のhotel Auloraにとまった。お風呂付きじゃないとイヤだ、と言ったのでスーペリオールの部屋を取らざるをえなかったんだけど、眼下に海を臨むマイ・テラスが 付い て美しいマヨルカ焼きの内装。コンシェルジェも親切。ご機嫌な私だった。

はたの目を気にしながら広いとはいえない食堂のテーブルで食べるよりも、というわけで、ワインとパニーニ、サラダとイチゴを買い込み、お菓子までかって波 音を聞きながら夕食。



これはトローネ、ただし、生である。トローネはベネヴェントの名物だが。
4ユーロだったというとイタリア語の先生が「高い!!」とおっしゃった。一切れで640円だ。いわれてみれば高い。味はう〜ん、トローネとしては期待はず れ。

アマルフィ二日目へ