学校の最後の週
 
 
学校生活最後の4週目になると、先生の話が100%理解できるように なって来た。

ああこのまま、あと1週間、いや半年、いや1年・・・このまま住んだ ら
どんなにイタリア語が・・・・
 
その頃同じクラスには、アメリカ人の大学生3人と日本人の30代の
女性二人と私。
でも日本人の二人はいつも二人だけで行動をし、よく休むので
自然とアメリ カ人達と仲良くなった。  

 
 
彼等アメリカ人にとっては、イタリア語の発音は難しいらしく、
最初はイタリア語に聞こえなかったのに、あれよあれよ という間に
上達してくる。複雑な文法も上手に使いこなす。
 
アメリカ人のSamanthaは、自分の母親よりも年上の私を、よく 誘ってくれた。

女装したオカマのいる店や、深夜に若者のたむろする店等。
夜中の1時、2時になっても、"次の店へ行こうよ"と。
"とんでもない、私はババアなんです。"と帰った私。
でも次の朝にはちゃんと学校に来ているSamantha!
あんたは若い!まいった!! 

 
Siracusaを発つ3、4日前から、仲良くなった街の人達に、お 別れの挨拶に回った。
この写真のFiorenzaはIreneの店の店員で、よくおしゃべ りをしていたので、日本から持って行った折り紙で、鶴の折り方を教えた。
勘のいい彼女はすぐ上手になり、ボーイフレンドにも教えてあげたい
と言うので、残りの折り紙を 置いて来た

 
毎日観るTV番組も、だんだんと理解できるようになって来た。
"Al posto tuo" というドラマ仕立ての人生相談。
みのもんたの電話相談のようなのが、1時間位のドラマと
参加者の激論になっている。

例えば、高校生の息子を持つ母親が、息子の親友と恋仲になる・・・
息子が母親をなじるシーンや、母親が夫に、"あなたより、彼の方を愛 してるの"と伝えるシーンとか。
日本ではちょっと考えられない場面を楽しんでいた。
 
日本を出る頃から、ずっと日記をつけていたので、まとめとして、
生活費がどの位かかったか、そしてここでの生活で驚いた事ベスト10 を書いたりしていた。

生活費は、日本にいる時とあまり変わりはないが、想像してたよりは高 くつく。

例えばアパートには、鍋やフライパンはあったが、ザルがない。
市場や商店では見つからず、結局3日後、デパートで見つけるが
1種類のみで約600円。

日本の様に100円ショップもないし、選択肢もない。
携帯電話も高いが、食料品やワインは安い。
 
そして、"驚いた事ベスト10"の一つに、イタリアの蚊。
蚊にも色々種類があるとは思うが・・・・私が感じたのは・・
刺された日は、猛烈に痒い。が・・続かない。
日本の蚊は、2.3日痒くてしつこい。
イタリア蚊は人間同様にラテン的!!

次へ

留学記目次へ

top pageへ