第4回 授業がはじまった。
 
翌日火曜 日学校へ行き、まずクラス分けの発表を見た。
生徒数が 少ない為、クラスはレベル2とレベル4の二つだけで、
私はレベ ル4になっている。
あのイタ リア語をペラペラしゃべっていたJollyやアイスランドの姉妹と
同 じ・・・・

先生に  "どうして私がレベル4なの?" と聞くと
"yayoi は文法がよく出来てたよ。"と。
確かに去 年のイタリア語検定試験で、勉強はしたけど・・・
 
でも不安 は的中。
まず先生 が長文のプリントを配り、その後内容を皆で話し合う。
私は知ら ない単語の多さにびっくりして、必死で辞書をひいていると、
先生が  "この文章どお? むつかしい?"
アイスラ ンドの姉妹 "んー簡単ねえ"
Jolly "まぁ まぁ 簡単"
韓国の Jun Yean "すっごく簡単"
私・・  "むつかしいで〜す!!"
 
んーこの ままこのクラスにいたら、学校から帰っても勉強に追われ、
それに、 この年では覚えられる単語にも限界があるし。
きっとそ のうちに、不登校になるのでは?

そうや、きっと不登校になり、街をさまよう不良になる・・・

そう確信 した私は、二時限からレベル2へ替えてもらった。
  (学 校は一時間半の文法、休憩、一時間半の会話)
 
レベル2 のクラスは、アメリカ人のFeith, アイルランド人のMicheal,
日本人の Tomokoがいて、居心地がよかった、というか、
無理する ことなく、楽しんで勉強ができた。
 
休憩時間 は近くのBARへ行った、ここで昨年、海の展望台で知り合った
Murre というおじさんと再会。
Ortigia は小さい島なので、きっと何処かで会うだろうと
用意しておいたツー・ショットの写真を彼に手渡し、
"私は Murreに写真を渡す為に、今年もここへ来たんえ"と彼を喜ばせた。

彼は満面 の笑みで、店の人やお客さんに、
”Yayoi はわざわざ日本から僕に写真を持って来てくれたんだ!!
  こん なすごい事ってある?!?”と叫んだ。
それ以来 彼は、このBARで会うと、コーヒやグラニータをごちそうしてくれた。
 
そして、 このBARの娘の9歳のSilviaは、私が宿題をしていると、
覗き込ん で "うん、うん、間違ってないよ。" とか "これは違う"と、
チェックしてくれる大切な家庭教師になってくれた。

シルヴィアと

シルヴィア大先生と   

続く
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