060518 ナポリ午後

サンマルティーノ修道院
司教座教会
サンタ・キアラ教会
サンタ・ルチア海岸
卵城
ブランディ

サンマル ティーノ修道院へ

ナポリへ着いた次の日に港から山側をみると
小高い丘に美しい,眺めのよさそうな建物が見えた。
私はそれをカポディモンテだと思い込み,絶景を楽しめるのを
楽しみにカポディモンテに行ったのだが、カポディモンテの博物館
からは海をながめることはできなかった。

港から見えた眺めのよさそうな建物は海からもっと近い
サン・マルティーノ修道院だったのだ。(現在は博物館になっている。)

サン・マルティーノ博物館にはsmile team Napoliと書いたワッペンを
つけた美しいお姉さんが沢山いた。手荷物を預けてくれと言っている
らしいのだが、わかりにくい英語だった。皆感じがよく、親切だ。

修道院の中は広く、豪華だがなんか臭い。私の偏見だと思うが
西洋の教会は大部分がお墓の上に建てられている。だからなんとなく
異様なにおいがするような気がする。ここの宗派は不明だが庭に
サレコウベを飾った囲いがあったので、カプチン派なのではないか?

修道院の中には、古いナポリの歴史画が飾られていた。
それを見るとヴェスヴィオスの噴火やペスト渦、あまたの戦禍を
受け、他民族に支配されてきたナポリの苦難の歴史がわかる。

とまれ、この修道院の目玉はナポリ湾をのぞむ絶景である。
dal convento di san martino

宮殿(右、海側)、サン・カルロ劇場(王宮の後)、ガレリア(ガラスのドーム)
パンテオンを模した建物(右側)

napoli

ヴェスヴィオスがうっすらと見える。
海にちかいせいか、昼間はもやでほとんど見えない。
ナポリをみて死ねということわざはここから生れたか?

新城
ヌオーヴォ(新しいという意味)城
この城はフランスのアンジュー家の居城だった。
最初の写真の王宮はスペイン王家の居城

博物館のバールでおいしいカプチーノを飲む。
風が涼しい。周囲には葡萄が植えられていたが
今はここ特産のワインは作ってないそうで。

バスを乗り継いでduomoへ。
私は地下鉄に乗ってみたかったが
「外がみえないものに乗るなんてもったいない。」
という理由でむなしく却下されてしまった。今度行くときは
乗ってやろうっと。

ナポリ司教座教会

この教会にはサン・ジェナローロの血液が
ガラス容器に収められており、この血液が
お祭りの日には何故か液化するという。
しないときには災いが起こるという言い伝えが
あるので、地元の人にとってはとても気になる
ことのあるお祭りらしい。

duomo di napoli

意外に新しい外観。戦禍にあったはずなのに。
再建したのか、石の表面を
削ってきれいにしたのか?
司教座教会にしては思ったより小さい。


祭壇

祭壇の下にサン・ジェンナーロの遺物が
おかれている部屋があります。

洗礼堂
地下には西洋で一番古いと言われる
洗礼堂があります。ああ、今度いったら
ナポリの地下都市にもいってみたい。
多分こんなかんじだろうね。

洗礼堂のモザイク
古代のモザイクも残ってます。

魅力にあふれるナポリの工芸品屋街を通って
サンタ・キアラ教会につくとすでに5時をすぎて
いたので回廊には入れなかった。

サンタキアラ教会

フランチェスコ派の教会は本当に質素です。
夕べのミサがはじまるところでした。
(第二次大戦の戦禍前は豪華な内装だったそうだ。)

夕方のvesuvio

日が落ちてモヤが消え、ヴェスヴィオスがみえてきた。

サンタルチア門の側をとおりぬけて卵城へと
歩く。この時間はナポリのデートタイムなのか
海を見ながら(海なんて眼中にないだろうが)
抱擁するカップルが堤防にずらりと並ぶ。
(概して女性の方が人目を気にしていないようだった。
電車の中で化粧をする女性と同じ心理か?)

卵城

卵城(castello uovo)
この周辺は高級ホテル街である。
ガイドブックによるとこの城の周囲には
cafeとか軽食を楽しめる店が多いというが
座席からの眺めがよさそうな店はない。
五時をすぎると城にも入れない。

ブランディで夕食

フィレンツェからお輿入れしたマルゲリータ王女が
「ピザをたべてみたい。」という。現在と違ってお忍びで
下界のレストランへいくわけにも行かず、ブランディの
ピザ職人がさんざん考えた末にトマトとモツアレラをもって
カポディモンテに赴き、王宮専用の磁器をやく窯で
やきあげたというPizza Margherita。これが第一の目的。

いってみたら、ブランディはそれなりの店であった。
大きな店ではない。白いテーブルクロスが目にもあさやか。
テーブルが小さめなところがお値段のはるレストラン
とはおそらく違うのだろう。

fritto mist di mare

私の頼んだ前菜
海産物のミックス・フライ
これは今まで食べたフライの中で最高の味でした。
見ているだけでよだれがでそう。

生ハムメロン

そっちゃんはいつものこれ。
食欲に応じて、食べた後はお皿ごと交換する。
それをみていたウエィターのおじさんに
笑われてしまった。(注:嘲笑では断じてない。)
これしきの量をたべられないの?という感じ。

写真はありませんが、あとはピッツァ・マルゲリータ
とおなじみボンゴレ・スパゲッティ
(ある程度食べたらまたも交換、一人で二つの味見が可能になるから)

マルゲリータどうだったかって?
私も毎週家でピザを作っておりますが
あんなにおいしいピザは一生作れそうも
ないです。色々の差の中で一番大きいのが
材料の違いではないでしょうか?
いい加減、おなかが一杯だったにもかかわらず
口にいれたとたん、チーズとトマトとバジル
のうまみが溶け出してパリッとした皮の上で
味のシンフォニーをかなでる。

ちなみにお値段はハウスワイン、ガッサータ
前菜、プリモで一人前25ユーロくらい。
それ以上はおなかが一杯でたべれませんでした。
今度行ったら、トトがこのんだというピッツァ・マリナーラ
をたべてみたいな。

ちなみにボンゴレはヴェネツィアで食べたものには
かなわなかった。おおぶりでふっくらとした、あのあさり
やはり材料の差ではないだろうか?

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