
車間距離という言葉はここには存在しないらしい。
鳴らしてどうなるものでもないのにクラクションの
大合奏。(きっとナポリの人は声もでかいだろう。)
救急車が来ようが、血液運搬車がこようが
ここまで混むと道のあけようがないのだ。
ナポリで事故にあったら間違いなく死ぬのでは
ないか?冗談じゃなく、この日だけで3件の事故を
みたのである。(怪我の程度は知らない。)

市の中心部をすばやく抜けるためには
歩くのが一番かも知れない。現におおぜいの
人が職場へ向かって歩いていた。うだるような
暑さのバスの中では子どもが疲れ果てて寝ていた。

ここでも事故。
カポディモンテへの苦行
遅々として進まぬバス。二重のミスが重なって
私たちはダンテ広場でおりてしまった。(ソっちゃんが
ダンテ広場の建物が地球の歩き方に載っているカポディ
モンテの写真に似ているというので私が側の人に
「ここがカポディモンティですか?」と聞くつもりで
変な聞き方をしてしまったから。(相手はこれはカポディモンテ行きか?と
聞かれたと思ったらしい。確かにそれ行きだったので、相手は
そうだ、と答えたのでダンテ広場でおりてしまった。)
やぁやぁそれからの道の遠かったこと。皮肉にも
バスを降りてから道はすき始め、バスは全力で追い抜いて
行く。カポディモンテの近くまで辿り着いたところで
判断に迷った。丘をとりまいて道が左右に分かれて
いたのだ。間違えたら相当戻らないとならない。
徒歩でくる観光客など想定外なんだろうなぁ。標識が
不全だ。
ようやくたどり着いたカポディモンテ博物館は
何と休館していた。ひどい!!だって地球の
歩き方には年中無休とかいてあったんだよ!!
おまけにジプシーにはからまれるし。
続く