06/05/17 ナポリさん、ごめんなさい。

(ナポリさん、ごめんなさい。貴方があんなにも魅力的な町だということを知らないでいたことを。)

宿を出たのは9時半過ぎだった。ナポリ?古い町だし、見所沢山あるかも、とは思って
いたが、私としては

1)カポディモンテの美術館と
2)国立考古学博物館をみて、
3)サン・カルロ劇場で「オテロ」をみる
4)ピッツァ・マルゲリータを初めて作ったブランディというお店で”マルゲリータ”をたべる。

この4つさえかなえばいいと思っていた。(18日にはアマルフィかソレントへ船で往復するつもりだった。)

上記の4つはかなったんですけど、アマルフィにもソレントにも行く時間はありませんでした。
それどころか、ナポリ市内にも見残した場所が沢山あって、ソっちゃんと「ナポリにはもう
一度いこう!」といっているしだいです。

頼りは空港のインフォーメーションでもらった観光用の地図
この地図はとても便利で、泊まったホテルが港近くの便利な場所だったので
先ずカポディモンテに行こうと、この地図で近くのバス停と乗るべきバスの番号を
調べた。ここまではよかった。だが、余りにも何も調べないで来たので、
ソっちゃんが買ってもってきていた「地球の歩き方南イタリア編」を読んだのが
運の尽き?

それには、主要博物館2箇所の無料券と他の見所の割引券+市内無料交通券が
ついている「Artecarta-アルテカルタ-芸術カード」なるも のの説明が載っていた。
(このカードを空港で買っておけばシャトルバスも無料だったのだ。)

空港や駅のインフォーメーションのほかに、大きなホテルとか博物館、港でも売っている
と書かれている。ところがこれを入手するのは容易ではなかった。港のインフォーメーション
を探し回ったがついにわからず、やっと探し当てた販売所キオスクでは売り切れていた。
(朝10時に売り切れはないだろう?しばらく仕入れてないのでは?)
この切符は午後国立考古学博物館でやっと入手できた。

次にサン・カルロ劇場に行き、オテロの券をかう。
切符売り場のお兄ちゃんはパレルモのマッシモ劇場のそれと
違い、カジュアルな雰囲気で、ラフな服装をしていた。
「ろくな席はないよ。」という。「今日しか見られないんだけど
どうしょう」というと、「お好きなように。」とのお答え。

劇場を見学するだけじゃつまらないから一幕でも
いいからみることにする。舞台の側のボックス席だ。
いいんです。それほどの愛好家ではないから。
(ナポリといえどもいい席は高い。)

アンジュー家の城、パンテオンを模した建物、
スペイン王家の城、ガレリアなどの外観だけをみて、
カポディモンテへ向かう。(港を見下ろす美しい
建物をみて、それがカポディモンテだと思ったからだ。
実際はそれはカポディモンテではなく、マルチーノ
修道院だったのだが。)

バス停も容易にはわからない。えらい思いをしてたどりついたバス停にもバスはなかなか
こない。こないはずだよ。ナポリ名物大渋滞

バスの中から

車間距離という言葉はここには存在しないらしい。
鳴らしてどうなるものでもないのにクラクションの
大合奏。(きっとナポリの人は声もでかいだろう。)
救急車が来ようが、血液運搬車がこようが
ここまで混むと道のあけようがないのだ。
ナポリで事故にあったら間違いなく死ぬのでは
ないか?冗談じゃなく、この日だけで3件の事故を
みたのである。(怪我の程度は知らない。)

事故1

市の中心部をすばやく抜けるためには
歩くのが一番かも知れない。現におおぜいの
人が職場へ向かって歩いていた。うだるような
暑さのバスの中では子どもが疲れ果てて寝ていた。

事故2

ここでも事故。

カポディモンテへの苦行

遅々として進まぬバス。二重のミスが重なって
私たちはダンテ広場でおりてしまった。(ソっちゃんが
ダンテ広場の建物が地球の歩き方に載っているカポディ
モンテの写真に似ているというので私が側の人に
「ここがカポディモンティですか?」と聞くつもりで
変な聞き方をしてしまったから。(相手はこれはカポディモンテ行きか?と
聞かれたと思ったらしい。確かにそれ行きだったので、相手は
そうだ、と答えたのでダンテ広場でおりてしまった。)

やぁやぁそれからの道の遠かったこと。皮肉にも
バスを降りてから道はすき始め、バスは全力で追い抜いて
行く。カポディモンテの近くまで辿り着いたところで
判断に迷った。丘をとりまいて道が左右に分かれて
いたのだ。間違えたら相当戻らないとならない。
徒歩でくる観光客など想定外なんだろうなぁ。標識が
不全だ。

ようやくたどり着いたカポディモンテ博物館は
何と休館していた。ひどい!!だって地球の
歩き方には年中無休とかいてあったんだよ!!

おまけにジプシーにはからまれるし。



続く