060514 シラクサ へ

この日は朝から大忙し。
12日深夜に宿に着いたとき、予告されたように宿替えをしないといけないからだ。
宿の予約係りがダブル・ブッキングしたせいだ。
問題はスーツ・ケースをどうするかだ。宿が悪いのに何故私たちが時間と費用をかけて
スーツ・ケースをはこばにゃならんのだ。

ダメモトで交渉してみる。
まず、「吾輩は大変おこっておる。」旨をのべる。相手は「お怒りごもっとも。」という。
よし、脈あり。もう少し押してみよう。「歩いてはいけないほど遠いと言うのにグレードが
高い、海岸沿いにある宿だ、とかいわれてもうれしくない。第一われわれはこれから
シラクサに行くのだから、スーツケースは貴方たちが運んでほしい。」というと
意外や「じゃ、スーツケースに名札をつけてください。そのホテルに届けるから」と
いってくれた。やった〜!!粘り勝ち。(バウチャーのコピーももらったし。)

これで心晴れ晴れ、電車にのる。インターシティの二等車のコンパートメントは
がらがら。同じ車両には家族連れが一組とガールフレンド連れの少年だけ。
3歳くらいの幼女がシラクサまでの2時間の乗車に退屈して、廊下を何度となく
行ったりきたりして走り回っていた。こんなこと自動車ではできない。

カターニャからシラクサへは単線区間を走るので、インターシティにもかかわらず
結構各駅に長くとまる。私が「鉄道で行く。」というとホテルのコンシェルジェは
「遅いですよ、鉄道は。」というが、高速経由でいくバスは時刻表で見る限り鉄道より
早くつくのだが、高速をおりて市街に入るとき渋滞にひっかかるので列車のほうが
結局早い!!!

Trenitalia(イタリア国鉄-民営化済)大丈夫よ、わたしゃあんたのファンだから!!
私が鉄道を好む理由

1、渋滞に会わない。
2、地方の鈍行列車にも必ずトイレがついている。
3、退屈した時ふらふら歩ける。
4、サンドイッチと飲み物をもちこめば景色のいい食堂車に早変わり。
5、どんな近距離でもカードで切符がかえる。
(ただし、暑くても窓はあけないように。窓ガラスが汚いのにはわけがあるのだ。)

シラクサ駅 
シラクサ駅 この辺の駅は色も形もみな同じ
違っているのは駅名だけ。これもひとつの見識かもしれない。

ディオニソスの耳
逃亡中のカラヴァッジオがディオニソスの耳と名づけた
石窟。内緒話すらできないという音響のよさを誇る場所
なのに、あちらの団体さんはキャー、とかガーとか大声を
だし、中には歌いだす人もいる。

石切り場の全景
古代の石切り場の全景。中央にディオニソスの耳がみえる。

ギリシア劇場
古代ギリシア劇場としてはこの劇場が世界一だそう。
この日はギリシア悲劇が上演されるので、座席をし
つらえたり、ライトを固定したり、沢山の人が駆り出され
作業をしていた。向こうの石灰岩の丘の手前には海が
広がっている。このギリシア劇場は上記の石切り場の
隣りにあります。

シラクサ駅からここまでは徒歩でも来られる。

information のためのインフォーメーション?

シラクサもそうだが、ピアッツァ・アルメリーナでも
そうだった。この辺じゃインフォーメーションを探すための
インフォーメーションが必要。Iのマークに向かって歩いて
行くと、多くの場合そのマークが不意に消える。
インフォーメーションのためのインフォーメーションが
いるんじゃないか?仕方なく、町の案内板とか「地球の
歩き方」などの非常に大雑把な地図を頼りに移動した。

考古学地区の出口でレモン一杯のジュースを飲んだ。
2ユーロだった。感激。おじさんの話だと、日本人の団体
さんも沢山来るそうだ。

ここで午前の部終わり
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