2009年 5月 トルコ旅行記
何故トルコ? 
(旅行期間2009/05/19〜5/30)

その昔、一度だけトルコに行こうと思ったことがある。動機は単純。

1)欧州にあって、(イスタンブールの大部分は欧州大陸にある。)
2)イタリア以外で、
3)地中海に面する国の一つだから。

偶然手に入れたポスター、夕景のアヤ・ソフィアの美しい写真を見たためでもあった。しかし、このときは夫の賛同を得られずこのアイデアは没になった。

その後、スペイン、ポルトガル、フランスに行き、この条件にあてはまる国はアドリア海の対岸の国とトルコだけになってしまった。

私が地中海にこだわるのは作家塩野七生のFanで、しかも瀬戸内海生まれ(地中海=medditerranea メデテラニアとは大地と大地の真中という意味である。)だからかも知れない。

               
       
               トルコ人の建国の地 アナトリアの大地

ところで、今回の旅が単なる物見遊山で終わらなかったのは一に現地ガイドA氏(日本語が達者で、ユーモアがあり、親日家でもあり、かつ、大変な愛国者でもある。)と、アンカラのアタチュルク廟や、イスタンブールのトプカプ宮殿でで出あった、沢山の人懐こい子供達、質問に対して「我々は中国人ではなく、日本人だ」と答えたときのトルコの人々の破顔一笑のおかげです。

トルコは日本から見ればアジアの最西端にある国で、宗教も違えば、歴史も違う。何のかかわりもない国のようにみえますが、トルコ人の親日的な態度は日本であまり知られていないエルツールル号事件とか明治維新、日露戦争における日本の勝利などの影響によるものだそうです。

現在でも日本人はトルコ人から尊敬されている(私には買いかぶられているとしか思えないが)。それは私たちが、非白人でありながら、近代化に成功し、「おしん」のように我慢強く、侍のように高貴な魂を持っていると思われているからみたいです。しかしアタチュルクのことを知った今、彼の言いつけを守り、侵略戦争にも第二次大戦にも加担せず、政教分離などの近代化をなしとげたトルコ人の方が数層倍も勇気があって聡明な人々のように私には思えます。

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