さよならトルコ、また会う日まで

エジプシャン・バザール
このバザールには無い物がない、と言うくらいいろいろなものを売っていた。お店の人は皆親日的で、「ぼちぼちでんなぁ」なんて大阪弁で話しかけてくる人もいる。トルコ石のアクセサリーを買おうとしたが本物は矢張り高い。あきらめて30分後に同じ店のまえを通ると「半値にするよ。」といわれた。交渉力がものをいうみたい。

バザールの中で、イスタンブールのTシャツを買い、バザールの外の日本人女性が経営しているお土産屋でお菓子を買った。「小銭で払うと迷惑か」と問うと「そんなことはない。ここではまだインフラが未整備で学校も二部授業をしているが、その空き時間を利用して家計を助けるために靴磨きをしたり、お使いをしている子がいる。うちでは彼らのために両替をしているのよ。」とのことだった。何だか心が痛む話だった。
ローマ帝国風の石畳の奥にみえるのがガラタ塔
ビザンチン帝国滅亡までジェノヴァ人居留地区となっていた地区にあるガラタ塔。(ケルト人という獰猛で野蛮な人種の名から来たと言うがケルトが何故ガラタになるのやら?)ここからはイスタンブールの素晴らしい景色が一望できる
イスタンブールの魚介料理は大変おいしい。オリーブと酢を使ったマリネや酢漬けなど。フリット類もとてもおいしい。これは地中海料理に共通しているような気がする。
異常に粘るドンドルマというトルコのアイスクリーム
このおじさんは、若い女性が好きなようで、年配の婦人に先にあげるような振りをしながら鼻先をかすめて齢の若い順にアイスクリームを売った。からかうのが好きみたい。
私が感心したのは、儲けを独り占めにせず、クリームを売る都度、隣で靴を磨いていたおじさんにいくばくかの施しをしていたことだった。イスラム的共産主義とでもいうのか・・施しを受けるおじさんも特にお礼をいうわけでもない。神様の教えに従っているだけという感じだった。
バスに乗って空港に向かう途中ふと見ると、窓の向こうに大きな船が沢山ぷかぷか浮かんでいた。この写真を見るたびに私はイスタンブールに行きたくなる。
とうとう空港についてしまった。ボスポラス海峡にかかる橋とイスタンブールと空色の字で書かれたTシャツはエジプシャン・バザールで買ったもの。
お世話になったガイドさんともお別れ。私はこれまで団体旅行を4度試みたが現地ガイドは全て現地にすむ日本人だった。今度の旅は訪問国の人が最初から最後まで行動を共にしてガイドをしてくれたおかげでトルコのことがよく分かったような気がする。(日本という国がどういう国であるかということも。)

2010年トルコにおける日本年
トルコにおける日本年について。