ラヴェンナは、アドリア海に面して開けた干拓地です。
そのため、基礎技術が未熟だった当時に建てられた多くの古い建物は、創建当時より
かなり沈下しているそうです。
ラヴェンナの起源は紀元前6世紀にさかのぼるそうですが、402年にホノリウス帝が西ローマ帝国
の首都をミラノからラヴェンナに移した時以降、8世紀ころまでが最盛期であるらしい。
モザイク画で有名な教会は他にもありますが、
私は、シチリアのモン・レアーレのそれとサンタ・マリア・マッジョーレ(ローマの4大聖堂の一つ)
しかみていないので、あれこれいう資格はありませんが、
@モン・レアーレと比べると、モザイクを施した教会の数が多い。
A建物の中のモザイク量はモン・レアーレやノルマン王宮の方が多い。
(当時のシチリアがいかに富んでいたか証明しているような感じ。
サンタマリアマッジョーレも同様。あそこにはフレスコ画もあるし
教会の富の凄さを感じます。)
B以下は好みの問題なのでそのつもりで読んで下さい。
ラヴェンナの絵の方が、モダンな感じがする。そして明るい。理由は不明です。デザインが
斬新、材料も違うのかも知れない。
見所は、一カ所を除いて、町の中心部に集中しています。少し離れたところのサンタアポリナーレ
イン・クラッセの写真は撮っていません。野原の中の明るい、広々した教会でモダンなモザイクでした。。
San Vitale 教会外観
右の壁面
外観からは想像できない華麗さです。
祭壇中央の天井
アブラハムのもてなしとイサクの犠牲
東ローマ帝国皇帝ユスティニアヌスと従者たち
ガッラ・プラチディア廟の内部
ガラスの代わりにアラバスターの薄片がはめこまれた窓
美しい天井
三王礼拝図(サンタアポリナーレ・ヌオーボ教会)
天井までのモザイク、ただし、側壁や低い位置にはモザイクが施されていない。
聖女の行列
他にも洗礼堂の丸天井などにモダンで明るいモザイクがあります。