6.本物のマフィアにあった話(イタリア語個人教授Sさんのハ・ナ・シ)

     あなたは、本物のマフィアに出会ったことがありますか?

     私が時々(授業料:1時間2、500円)お世話になっている個人教授のSさんは、まだ独身のころ
  本物のマフィアにあったそうです。

    彼女が病気で入院中に、同じ部屋に金髪のものすごい美人アンナ(仮名)が入院していた。

    何故か、見舞いの人が来ず、さびしそう 。

    二人は仲良くなって、アンナは「あなたが治るまで、私もここにいるわ。」といって、退院許可がでても
  故郷に帰らなかったそうです。

    「今日も出かけるけれど誰にも行き先はいわないでね。」といって毎日彼女は恋人のところへデートに
  でかけましたそうな。

    ところがある日、退院したSさんが家に帰ると。

    全身黒づくめ。黒いボルサリーノ、黒い上着、黒いワイシャツ、黒ズボン、黒い靴(先端には白い点の
  マークが入っていてネクタイも白。)の男たちが玄関に勢揃いして、出迎えた両親が震えている。

    なんとマフィアの男たちがアンナの行方を探しに来たんだそうです。

    「あなたがSさんですね。アンナさんの行方を知りませんか?」「し・しりません。」

    事情をきかされてみると、アンナは既婚者(大物の夫人だか愛人だか)だけど、恋人に会いたくて、
  出奔して病院に隠れていたらしい。    Buona idea !!

    ちなみにアンナがその後はどうなったかはワカラナイ。(まぁ、お尻ペンペンくらいですんでいれば良いんですが。)

    ウォーモ・ド・オノーレ(誇り高き男)という別称があるくらいだから、本物のマフィアは旅人を襲わないし、
  マフィアであることも隠さないそうです。

    彼らの夏の制服は冬の逆:白尽くし(ネクタイと靴の先っぽは黒)

    ま、あまりお近付きにはなりたくないですよね、この手の方々とは。    やっぱりコワイもん。