楽しい学校生活-2
お茶の時間
一時間目は9時から始まる。二時間目との間に20分の休憩時間があった。殆どの生徒は明るくて見晴らしのいいテラスのある休憩室(課外授業はこの部屋で行われた。)で憩う。パソコンでメールをしたり、軽食を取ったり、テラスで煙草を吸ったり、自習する人もいる。勿論おしゃべりもする。隣室には小さな冷蔵庫もあり、ケーターリングでコーヒーも飲める。
私は持参の紅茶を飲み、トマトやドーナツやチョコレートを食べた。私はこの部屋で二人の日本人女性と知り合うことが出来た。Tさんは若い。イタリア語の響きが好きで、日本で二年間勉強したけれどもなかなか進歩しないので働いて得たお金をためて、自費でここにやってきたそうだ。(私は、ただただその決断力と実行力に脱帽した。)
彼女は私とは別のクラスだったが、休憩の時も、外で昼食をとるときも常にイタリア語で話していた。(4連ゴンドラの側の景色だけが売りのレストランで食べている時、英国人と思しき人が「あなた方は日本人ではないのか?どこでイタリア語を習ったのだ?」と聞きにきたこともある。)私は最後の日まで他の欧州系の生徒とは昼食をとる機会がなかったから日本人相手でもイタリア語で話していたわけです。(折角イタリアに来て自国の人とだけつきあって、日本語をはなしてたら何のためにイタリア語学校に来たかわからないではありませんか。猫的性格の私は浜辺で一人で食べるのも好きでしたし、浜辺へ降りる階段に座ってお弁当を食べたこともあります。)
私はここに来て初めて留学の意義を知ることが出来た。外国語を習得するためには実践が不可欠。でも日本にいるとそれは困難である。それにもう一つ重要なことは、気後れせずに話せる環境。
生徒達は当然native
speakerではありませんから、レベルの差があるわけではない。上手く話せなくても当然という雰囲気。(上手く話せないから学校にきているのだし。)ヘタッピィ同士の気楽さが実践を容易にする。イタリア人の学校に紛れ込んだならこうは行かないでしょうけど。(ミラノに住んでいた友人の話では時間を持て余している人以外は話し相手になってはくれないそうだ。)私の場合には学校とホームスティ先と両方で話す訓練ができたのでよかったなぁ。
タオルミナの浜辺へ降りる階段から
果物やさんの店先。イチゴ、野いちご
柿、トマト、サボテンの実、などなど
休憩室ではありませんが、楽しそうでしょ
これ位ピンボケだと補正の必要がない。
映画「グラン・ブルー」の舞台のバールで