甘いお話
イタリア料理に詳しくない(食べる専門)私が書くことですから、どうぞさらりとお聞き流し
下さい。
日本料理とイタリア料理の大きな違いの一つに、味付けにお砂糖をつかうか、否かとい
う問題があるように私は思います。
日本料理では、結構お料理にお砂糖を使いますが(表面にでる場合だけでなく、隠し味
として使われる場合も含めて)イタリア料理では、デザートまで甘味は一切お預け。
(だから、ことさらにデザートやcafeが待たれる。)
お砂糖の甘みは吸収が速く、すぐに血糖値をあげ、カロリーになるのでお料理の味付けに
お砂糖を使うと早い段階で満腹感を味わうことができる。だから食後のデザートを食べる
必要を余り感じないように思います。(そう言えば、私の友人の一人は、嫁ぎ先の家では
夕餉の後、すぐお饅頭を食べると嘆いていましたが。)
ベネちゃんが帰国した今も、ジロベェは言う。「相変わらず、デザートのない家だねぇ。」
ベネちゃんは、時として必要なことすらいわない人(だから来日した日に重い鞄を一人で運ぶ
ハメに陥った位です。気がつかなかった私が悪いのですが。)なので、「お料理にお砂糖を
使わないで。」とはいいませんでしたが、文化の違いとして知っていて損はないのでは?
写真はシチリアのお菓子、cassata
これはべらぼうに甘いお菓子です。