ドレスデンからバスタイ要塞をへて、プラハへ
 

ドレスデンの歴史的な建造物のほとんどはエルベ河沿いにある。
ここで有名なソ連と連合軍の握手が行われた。左はしにみえるのが
ワグナーの楽劇の初演の多くが行われたセンパーオパー

ドレスデンの歴史的建物のほとんどは空襲で破壊されたが、戦後、忠実に復元されたものが多い。
この地の石造物は、後述のパスタイから切り出された石で作られているため、古くなると黒くなる。
したがって復元時に新しい石を用いた部分は白いのだという。
 

混雑をさけるため先ず、ドレスデン美術館へ行く。宮殿を利用した美術館なので雰囲気がよい。
絵も飾られる場所によって格が違ってくるような気がする。額縁によって絵がかわるように。

ガイドさんの詳しいこと!!(これがパック旅行の醍醐味だけど。)
それにしても見ものがおおくて駆け足の見学になる。最近美術館の
見学料が高騰して、ツァーを企画する人は大変なんだそうだ。

(美術館の多いツァーだとガイドさんも体力勝負になるので大変だそうです。)

***今回は既に下記の本をもっていたのでカタログを買う必要が
なかった。おかげで時間が節約できた。****


 
 

ザクセン公国君主の行列・・歴代の王様のモザイク画
女性好きだったアウグスト強王を筆頭に後尾には文化人たちの肖像も。

ここまで黒くなると超個性的。修復のし甲斐があるというもの。
うーん、実に個性的。右の教会には強王アウグストの心臓が納められていて、美女が近づくと
いまなお動くという伝説があるそうな。

王宮の門に飾られた、マイセンの時計。この門をでた近くに宝物館がある。
バロック(異形の真珠を利用した)アクセサリーとか、巨大な宝石を使った
置物など。凄く混むけど一見の価値あり。

戦後60年をへた今もなお修復は、粛々と続く。右の囲いの中にも建物が復元される予定。
100年単位で建てたのだから、修復のための単位も100年単位なのかも。
でもこれで世界中から観光客をあつめることができるのならその価値は十分あるのではないだろうか?

この建物はいやに白っぽいでしょ?以前使われていた石材が
ほとんど使用できなかったので、新しい石で復元したからです。


 

***ドレスデンでの注意事項***

見学場所が狭い地域に集中している上にレストランも少ない。
給仕たちものんびりしているので急いでいる時にはレストラン
では食べないほうがよい。パン屋などでバーにとまって食べる
とかテイクアウトしてベンチでたべる方が無難です。
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ドレスデンからはバスでバスタイまで突っ走る。

夏なお寒いという、バスタイの奇岩群。この石は古びると黒くなる。(鉄分を含んでいるから)
ここには昔、要塞もあった。画面右上の民家と比較するとその大きさがわかります。

(私は毛糸の帽子、毛皮の襟巻き、オーバーにつま先まで毛皮が入っているブーツで
見学したが汗をかいてしまったのです。ガイドさんがおっしゃるほど寒くはなかった。)

途中、美術館の入場券を落としたら、ヤーパン、ヤーパンとか言って注意してくれた。
ドイツ人って杓子定規で付き合いにくい人たちだと思っていたが割りに親切。)

川沿いの緑地に接して鉄道が走っている。崩落した当初は白いが風化によって
黒ずんだ岩。口をあけているカエルみたいに見える。それともNHKのドーモくん?
 

遠望するとなんだかアメリカ西部の景色のようだ。この辺は砂岩が多いそうだが
砂岩ってもろいのじゃなかったっけ?ベルリンとかドレスデンの建築物は
この辺の石を使うそうだけど。

北欧の人にとってワインは憧れの的
だったそうで、可能な限り植え続けた葡萄の
木が斜面に張り付いている。このあたりの山も
バスタイと似た成分でできている。木がまばらな
ところではそれがよくわかります。

プラハへ向かう。バスで行程2時間15分 チェコへ入ると舗装が途端に悪くなる。

プラハへ