アグリジェントへ電車でおでかけ
念願のアグリジェントへでかけた。しかも電車で。
そもそも私がシチリアへ出かけたくなった理由の一つは、映画「カオス・シチリア物語」−タビアーニ兄弟監督
の冒頭で、緑の小山の上にそびえる美しいギリシア神殿をみたからだ。
でも、シチリアは暑い。だから夏なんかに行くモンじゃない。アーモンドの花咲く2月がいいと。
執念深く希望を唱え続けていたら夢が実現したってわけで、Ti ringrazio, mio marito.
(シチリアにも鉄道があります。この通り。) (車窓から見る牧草地)
パレルモには地下鉄もある。
パレルモからは準急が沢山出ていて、時刻表もインターネットで調べられる。
メッシーナへ行く幹線との分岐点までは、もの凄いスピードで走る。
その後は単線なのでのんびりと。でもバスよりは若干早くつく。渋滞もない。席もがらがら。
車窓からは、二通りの山(片や岩だらけ、片やてっぺんまで草)が見える。柑橘類、羊、サボテンなど
南国的な植物が続く。でも人っ子一人見えない。
アーモンドの花と実
遺跡の一帯には見渡す限りのアーモンドが植えられていた。花は
桜そっくりで、実がついていなかったら、桜と思って帰国したかもしれない。
アーモンドは、花も実もあるお方だ。道ばたに落ちていた実を割って見たら
(落ちて時間がたっていたらしく簡単に割れた)ぺらぺらの核がでてきた。
いっちょまえのアーモンドになるには100年かかるという話を読んだことが
あるけど、あれはホントなんだろうか?いまだに半信半疑なんですが・・・
アーモンド畑と神殿
アーモンドの花と実 修復中の神殿
パレルモの喧噪を離れて、こころ伸びやかな1日でした。貴方も是非シチリアへ
写真提供:Signore Forse