ミラノは本当に危険か?

       イタリア旅行は危ない、ミラノではスリに気をつけなさいよ!と日本を発つ前に

忠告を言われる旅行者が多いが本当にミラノは危険な街だろうか?

 

ここにひとつのデータがあります。ミラノの代表新聞であるIL GIORNALE

2日前(1日前でなく2日前というのがイタリアらしい)の事件件数を発表

している。例えば2001414日付け当誌によると4月12日の実績は

以下の通りです。これはミラノ周辺の町も含めての数字です。

 

Rapine(強盗)3

Furti di auto(自動車盗難)62

Furti su auto(自動車荒し)50

Borseggi(スリ)85

Scippi(バイクでのひったくり)6

Furti in Negozi e appartament(商店、アパート空き巣)49

Auto recuperate(自動車事故救助)63

Arresti(逮捕者)19

 

ミラノは人口約160万人ですが、この数字を人口比を考慮に入れると、やはり

危険度は高いと言えるが、それは日本と比較しての話でしょう。

 

「自動車荒し」と

いうのは自動車自体は盗まれないが車上荒しのことです。路上駐車をするときは

車内に一切のものを放置しない、これが鉄則です。自動車そのものを盗まれる件数

のほうが多いのにはびっくりしました。これはプロ集団が暗躍しているからです。

 

スリの件数も驚きますね。多分日本人旅行客が80%以上占めていると思います。

しかもこの数字は警察に届け出があったものだけです。未届けも入れれば恐らく

この数字の倍はいくでしょう。バイクのひったくりは今日、特に少なかったの

でしょうね。

 

自動車事故救助は救急車の出動回数です。これでイタリア人が運転がへたであることが証明されたと

思います。

 

注目すべきは強盗の件数が少ないことですが、イタリアは伝統的にピストル、ナイフなどで暴力による

強奪が少なかったのですが、最近は増加の傾向にあるとのことです。戻る