ピッザでダイエット

                    貴方がミラノでイタリア人の友人に彼のお勧めのおいしいピッツエリア(ピザ屋

 
           へ連れて行ってもらったら、その味にがっかりするかもしれない。なぜなら、
 
           日本で食べるピッザと全然違う、特に宅配のピッザの味に慣れた人には本場の
 
           ピッザは奇異な味と思うかもしれない。もちろんイタリアのピッザが100倍
 
           おいしい。

             そもそもイタリアのピッザは大中小なんてサイズはない。注文すれば

           30cmの大きな円形だ。そのボリュームに圧倒される必要はない、縁は盛り

           上がっているがその内側は薄く、薄く仕上げてある、チーズの量がたっぷりで、

           おまけに油がギトギト、さぞかしカロリーは高いと思われるがこれも否。

           チーズはモッツアレラやリコッタでこれはもともと淡白で低カロリーのチーズ

           だし、油はオリーブオイルだ。ピッザでダイエットをしている人もいるくらいだ。

            たっぷりのトマトととろけるチーズ、具の種類によって色々なバリエーション

           がある。ピッザの生地を二つ折りにして中に具をつめたCalzoneという餃子の

           王様のようなピッザもある。ファーストフードの感覚で食べられる、al taglio

           という切り売りのピッザも大きさが調整できるので便利。
 

さておいしいピッツエリアの見分け方、どういうわけか本格的なピッツエリア

は夜しか開いていない。最近はピッザ以外の料理も出すところがあり、このよう

なところはランチタイムもオープンしている。もちろん釜はレンガ製にて薪で

燃やす方式、電気式はペケです。ピッツアヨーロ(ピザ職人)が焼く直前に丸い

お団子のような塊を、ひとつひとつ薄く手で延ばします。あらかじめ延ばしてある

のを焼く店もあるがこれもペケですね。やはりその道何十年のピッツアヨーロが

ピザ生地を空中に放り投げ、遠心力で生地を薄く大きくしていく華麗なワザを

見ながら食べるのも楽しみのひとつですから。

焼き上げに時間を掛けているところもだめ。大体、釜に入れて2分以内に

焼き上げなければならない。
 

そのピッザが縁はCroccante(パリパりでサクッと

している状態)中心はやわらかい。これはローマスタイルでミラノのピッザも

このタイプである。本家本元ナポリのピッザは生地がふわっとしている。

ピッザの種類は沢山あるが私の好きなのは一番シンプルなピッザマルゲリータ

で、モッツアレラチーズにトマトペースト、バジリコをぱらりと乗せただけ

のもの。おいしいマルゲリータなら一週間毎日食べてもあきない。
 

具の乗っているピッザならトンノエチポーレ、これはツナのオリーブ漬けと

たまねぎを乗せたもの。色々な味を楽しみたい人にはクワットロスタジオーネ、

これは四季のピッザ、4種類の味を一枚でいける。ピッザの発祥地はナポリで、

イタリア中で一番おいしいと言われているが私はミラノのピッザが世界で

一番だと思っている。

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