この日は、パヴィアに行こうか、それともパルマに行こうかと迷った挙句
パヴィアに行くことにした。パヴィアなら半日で行って帰れるので
午後にミラノの運河地区もみられるし
明日のウィーン行きに余力を残せると思ったから。
地下鉄のファマゴスタ駅から、バスに乗ってチェルトーザ・ディ・パヴィアを
目指したのはいいけれど、終点まで行ってしまったのは失敗だった。
もっと手前の停留所で降りなければならなかったのだ。
(運転手に頼んでおけばよかった。)
運よく、ミラノに戻るバスがあったので、(多分折り返すための便)何とか
修道院までたどり着く事ができた。
Certosa di Pavia という停留所をおりてミラノへ向かって右手に
この修道院併設の教会へ続くまっすぐな道がある。いわゆる田園地帯だ。
ビスコンティ家の礼拝堂。写ってはいませんが、左側にも建物があり、ワインを造るための
葡萄搾り機などがおかれている。
私的な礼拝堂としては随分贅沢。
汚れを取り去れば随分華麗さがますだろうに、残念。
内部のフレスコ画
規模は小さいけど、アッシジのフランチェスコ教会の天井に似た美しい
細工を施された天井。これがいわば個人のものであるからすごい。
祈りと思索のための回廊を取り囲む僧房。狭くて質素な室内だった。
ビスコンティ家の栄華がしのばれる堂々たる建築
あまりに大きいので上部の半分しか画面にとりこめていません。
ほろほろ鳥のレストラン
バス停の近くにほろほろ鳥を食べさせるおいしいレストランがあるそうですが
知らなかったので、修道院の庭にあるピクニック客相手のような感じのお店で
ヴァイキング式のお昼を食べました。結構おいしかったです。
困ったチャンの時刻表
帰りのバスではちょっとした苦労をしました。時刻表が高いところに貼って
あるので(しかも画鋲で斜めに)読めないのです。空港行きのバスが
頻繁に泊まるのですが、リナーテとかマルペンサ以外ではおろして
くれないのです。暑い日なので待つのも楽ではありませんでした。
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ここは言ってみれば、過去の遺産とミラノ郊外を楽しむための場所だから
パルマへ行ったほうがもっと刺激的な一日を送る事ができたかな、という
気はします。