ミラノのドオモ近辺にはスーパーはないが、下町に行くとESSELUNGA,
UPIMとか
PAMなど大手のスーパーマーケットがある。また郊外にはEUROMERCATEなど
広大な駐車場を備えた大型スーパーもある。日本との違いは、まずカートがでかい。
これはイタリア人の場合一週間単位で食料品を調達するからだ。また水道の水が飲料
に適していないのでミネラルウオーターは必需アイテムだ。2リットル入りを
一ダースは買うだろう。カート(Carrello)は鎖に繋がれており、500リラ硬貨を
入れると開放されるようになっている。買い物が済んで、カート置き場へ返却し鎖
につなぐと500リラが戻るようになっている。カートを盗む奴がいっぱいいるの
かしら。500リラも最近のレートでは25円程度、これで盗難予防になるの
だろうか。品揃えはワイン棚が独立していてものすごい種類がある。安売りの時は
一本150円くらいテーブルワインもある。野菜はトマトの種類が多い、ルーコラ
など日本で貴重な野菜も安い。野菜はバラ売りされているものは自分で袋に詰めて
近くのハカリに載せると種類別に値段が印刷されたラベルが出てくるので自分で
ぺたりと張る。当然パスタ類も棚一本を占めているくらい種類が多い。
肉コーナーでは猪の肉とかウサギがごく普通の肉として売られている。ウサギが
皮をむかれパックに詰められているのを始めて見たときはエイリアンの子供かと
思った。惣菜売り場は対面販売になっている。整理券発行機があり、引っ張ると
連番号の書いた紙片が出てくる、電光掲示板に自分の番号が出るまで辛抱強く
待ちましょう。このシステムは市役所の窓口とか病院なんかも採用している。
冷凍食品も多く売られているが、料理素材が多く、日本のようにチンしたら出来上
がるようなお手軽商品は少ない。冷凍食品にかぎらずお手軽料理用のインスタント的
な商品はあまりないのできっちりと料理の基礎がないとイタリア人の主婦は
つとまらない。さて買い物が終わりレジでお金を払う時、ビニール袋は只では
くれない。別料金で払って下さい。そのためビニール袋持参の人が結構多い。
またビニールではなく紙袋に切り替えているところもあり、日本以上に環境問題
に気を使っているようだ。スーパーではなく、昔ながらの朝市(メルカート)
もちょっとした広場で定期的に開かれる。朝早くから野菜、魚、くだもの、
花屋が豊富にならび独特の雰囲気をかもし出す。一日やっているわけでなく昼頃
には後片付けをしてもう閉めてしまう。戻る